言うこと聞かない悪い子にゃ……鬼の国久が討伐しちゃうぞ!
こんにちは尼子詮久です。
前回の戦で備後山内家を討伐して備後北部を固めました。
しかし、敵は出雲国内にもいっぱいいるんです……。ホント、言うこと聞かない悪い子ばかりで困ってしまいます。
わりぃごはいねぇがぁ!
って奥羽のなまはげにでも懲らしめてもらいたいものです。
天文4年初春
年が明けて少しは落ち着くかなと思っていましたが……。
「そうは問屋が卸さない……ようね、ご愁傷様!」
ええ、そうですよ。そうは問屋が卸さないのですよ。
興久の領地であった西出雲の分配と出雲大社など社寺との関係などで慌ただしかったんです……。
「1周目では塩冶領は新宮党が吸収していたわね?」
そうですよ?
「だから、新宮党……国久の権限拡大と誠久の増長を招いた……」
ええ、そうです。だから、今回はそうならないように宗家直轄にするように図ったのです。
大殿は若年の俺ではまだ捌ききれないと国久に任せようとしたのですけれどね、それを久幸と一緒になって阻止しましたよ。さすがに大殿も久幸の意見を無視することは出来ないからね。
「その貴重なご意見番を無視なさったのはどちら様で?」
うっさいな。鉱夫たちに体中を好き勝手掘らせるぞ!
2周目は分家の権力を制限して宗家に集中させる。それが基本。大殿が存命のうちに進めておけば、新宮党の粛清もしなくて済むかもしれないしね。
「そうね、確かに1周目も新宮党の粛清したとき、殿が存命中は影響が最低限だったけれど、若殿が後継いでから新宮党不在の悪影響が増大したものね……」
そういうことだよ。
丁度話に落ちが付いたその時、例のトゲ付き肩のオッサン似の叔父がやってきた。
「詮久!おるか!」
「叔父上、せわしないな……先程の評定で決まったことに異議は認めぬぞ」
「違うわ!左様なことではないわぁ!為清が、隠岐の為清が謀反を起こしたのだ!」
「あぁ、そう……」
「なんだ、その態度は……謀反ぞ?」
「新宮党だけで始末出来るであろう、それとも荷が重いか?」
「左様なことはないが、詮久、おぬしの落ち着き様……このことを知っておったのか?」
「そうなるだろうと思っていた……ついでだ、大殿に三沢の処分も行うように申しておこう、今度こそ三沢の息の根を止める」
「だが、それには兵が足りぬぞ?」
「兵が足りないのは常備軍を編成しておらぬからだ。今後、新宮党は兵農分離を行い、常備軍として足軽を編成せよ、宗家の軍勢も順次常備軍化を進める」
「それには銭が……」
「そのための西出雲直轄化ぞ、大社御師、日御碕宇龍浦、美保関、安来湊からの運上金を元手に流通路の整備を行えば銭は都合がつくようになる」
「詮久……左様なことを考えておったのか……亡き兄上も斯様な考えを聞けばあの世で喜んでおるであろうぞ!」
「叔父上、左様なことよりも兵の支度をすぐに整え出陣致せ」
「おぅ!任せるが良い!」




