腹心(銀山の精霊)と今後の方針を決めよう!
どうもこんにちは、塩谷興久の乱の最終局面に放り込まれてしまった尼子詮久です。
さて、前回のお話で、なんといきなり歴史イベントに遭遇しました。ええ、私もこのイベント実は2回目なんですよね。
と言っても、どこぞの超巨大MA無双しているオッサンみたいな叔父上の報告があっただけなんですけどね……。
いきなりの歴史イベント発生という出来事で自分の置かれた状況を無理やり理解させられた天文4年の夏が終わりを迎えております。
あの後、白露にはものすごく説教をしました。ええ、説明もなくこんなところに連れて来られても錯乱するだけですから。
さて、そんなわけで、現状を把握したわけですが、今後の状況を考えねばなりません。
歴史上……というか1周目では、あの鬼畜元就に吉田郡山でしてやられるまでは何の問題もなく順調に勢力を伸ばすことが出来たので、暫くは同じ様に出雲本国の掌握と伯耆、美作、備中、備後北部を中心に計略を進めることにします。
「誰に説明していらっしゃるんですか?」
どこかの腐れ外道が何か言ってますが、無視します。ええ、何も聞こえません。
「無視しないでください。あなたの白露ですよ!」
そんな人知りません。
「ふん」
どこか行きましたね。
では、改めて方針を確認します。
1、塩冶興久の乱でグダグダの出雲国内の掌握
2、伯耆の秩序回復
3、備後北部の制圧
4、美作西部への侵攻
5、備中北部への侵攻
当面はこの5本立てで参ります。
「殿~1周目と同じでは寿命が尽きてしまいますよ?あと約30年しか残っていないのですから、もう少し効率的にやらないと駄目だと思いますけれど……」
寿命の話と死に様については口外無用。黙ってなさい。そうでないと1周目みたいにお仕置きしますよ。
「エッチなお仕置きですね、わかります(棒読み)」
本当にお仕置きされたいみたいですね。わかりました。あなたがそんな態度でしたら、鉱山労働者たちを煽ってあなたの体中を所構わず掘らせますよ?
「それはやめてください……オネガイシマス」
なら、黙ってなさい。
さて、気を取り直して……。
しかし、寿命は確かに計算しないと天下統一どころか中国地方統一すら難しいかもしれませんね。
「だから、早くわたくしを手に入れて銀を採掘するべきです」
そうは言っても、今の段階で大内と事を構えるのは面倒ですからね……。先に鉄資源の確保です。
「でも、天文6年(1537年)……再来年には侵攻していたじゃない?すぐに奪還されてるけれど……」
確かにそうですね……。
それじゃあ……。
「1周目の成功を前倒しで進めましょう?」
例えば?
「譜代直臣の登用、日本海交易網の整備、製鉄産業の直轄化ね……」
確かに、それらは早めに進めるべきだね……。でも、それらは結局、石見銀があって初めてなしえることが出来たんじゃないか?
「それもあるけれど、まずは製鉄産業の育成と主要産品としての市場シェアの独占よ」
そうだね、分かったよ。製鉄を盛んにして軍資金を貯めて、交易網の整備してカネの流れを作る……。
戦国大名の仕事じゃないんじゃないか?県知事とか、地方財閥の仕事だよこれ?
「いいじゃない。現代の知識をもとにやれば出雲が日本海経済圏の盟主になれるのよ?」
まぁ、軍資金がなければ戦は出来ないしねぇ。それに農民と足軽は分離していつでも戦が出来るようにした方が効率的だしね……そのためには軍資金……。
「うん、これで決まりね!」
あぁ、わかったよ。大殿に掛け合ってくる。