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インフラ整備

こんにちは、尼子詮久(2周目)です。


三沢氏討伐の結果、戦をすることなく、三刀屋氏を降すことに成功しましたが、裏切り者その2を信用することはイマイチ出来ないので正直困っています。


領地没収したわけではないので立ち退きを要求することも出来ないという状況……まんまと三刀屋氏の小賢しい小細工にしてやられた格好です。

天文4年(1535年)


 三沢、三刀屋の討伐という出雲統一作戦が終了してから約一ヶ月。


 収穫期となり、豊かな出雲の大地は黄金色に輝いています。ええ、とても美しい光景です。でも、これから冬将軍がやってくると思うとうんざりしますね……。


「遠い目をしながら何を解説しているのでしょうかね……お仕事をなさってくださいませ、殿」


 誰かさんのおかげでとっても面倒が増えているのですがね……。そう、裏切り者その2(三刀屋氏)が中途半端な降伏をしたせいで三刀屋城を没収出来ず、斐伊川の水運に深刻な影響が出ているのよね……。


 この出雲国は斐伊川、神戸川、富田川……今の飯梨川ね……という河川によって経済は回っているのだけれど、三刀屋氏のおかげで斐伊川中流の利権が抑えられてしまっているせいで、折角直轄化出来た旧三沢領である斐伊川上流の資源を活用出来ていない……。


「三刀屋さんが旧三刀屋領の代官に横滑りしてるような状態だものね……書類上は直轄地でも、実態は三刀屋さんの領地のまま……それではどうしようもないですわね」


 かと言って、降伏した三刀屋氏から領地と城を没収したら、それこそ出雲国内の治安と親尼子派国人衆の離反を招くしね……。


「けれど、殿は旧三刀屋領内の高窪炭田で石炭採掘をしたいのでしょう?」


 そうなんだよねぇ……。そこに石炭があるのはわかっている。でも、旧三刀屋領は直轄地であるのに好きに出来ない。だから、石炭開発を進めることが出来ない。当然、一貫製鉄所の計画も始動出来ない。


 いっそのこと、地形改良でもして……。


「何を物騒なことを言っているんですの。そんな無駄なことに国力を注ぎ込むなどおやめになってくださいませ」


 いや、冗談だよ、比田と亀嵩に運河を造ろうだなんて考えてないよ。


「やけに具体的な地名を出されましたわね……それなら、インクラインでも造る方が良いと思いますわ」


 インクラインか……それはありだな……。


 インクラインと言えば、琵琶湖疏水で蹴上と南禅寺の高低差をクリアするために設置されたバイパスだが、これを用いれば、奥出雲の物資を山越えさせて富田川へ流すことが可能にはなる……。


 将来的には鉄道開発の技術蓄積にも転用出来るし、この時代の技術でも十分に上手くいくだろう。ボギー台車と台枠をしっかり作ることはさほど難しいことではない。


「当面の方向性が見えてきましたわね。インクラインを整備するのであれば、合わせて街道の整備を進めるべきだと思いますわ。特にここ月山富田城と横田、庄原を結ぶ街道の整備は重要よ」


 備後と安芸の対毛利、対大内へ備えるための街道整備か?


「それもあるけれど、水運だけでなく、街道整備による往来の活発化で商業が発展するわ。それで商人からの運上金などの税収が増えれば財政の助けになるものね」


 出費が大きいなぁ……。


「戦争経済なのでしょう?」


 確かに、戦争経済を回すためには資源の確保とその資源の活用が大事だ!

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