~黄金の光・青銀の星~
冷たく他人を突き放す、その言葉が
君の精一杯の“優しさ”なのだと分かってはいるけれど
それでも共に歩みたいと願うのは
君にとって残酷な事でしかないのだろうか?
護りたいと、ただ大切な人を護りたいと
自らの“運命”と戦い続けた君は、どれほどの絶望を味わって
人と係わる事を諦めてしまったのだろう?
それでも捨てきれず
求め続ける唯一の“光”に巡り逢ったその時が
“夢の終焉”である事を知りながら
“変わらぬ”のではなく“変われない”哀しみを
君は“過去”に囚われ
“未来”を捨て去ったまま“永遠の刻”を生きるのか?
君の求める“光”は
君に道を指し示した数多の“時の道標たち”
その彼等の願いに背を向けてまで
けれど、そうではなかった
君の瞳に映るのは“過去”ではなく、果てしない“未来”
君の旅は“運命”を変える為の戦いの道程
“宿命”から解放される術を知ったとしても
それを選べない優しさ故に
せめて“運命”だけは変えようと
挑み続ける孤高の“青銀の星”
軌道を外れ、深淵の宇宙を彷徨うその宿星を
希望へと導く細やかな“光”になれたなら……
私たちの道が交わる“未来”を夢見る事が出来るだろうか?
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この「黄金の光・青銀の星」という詩(詩と言うよりは、ノアールのモノローグですが)のタイトルは、後に小説のサブタイトルとしても登場します。
かなり先の話ですが……。
その時に、この詩を思い出して頂けたら幸いでございます。




