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サザンの嵐・シリーズ  作者: トト
「サザンの嵐篇」~時の道標(みちしるべ)~第一部
45/236

~受け継がれる想い~

     挿絵(By みてみん)



 譬えるならば、“春の陽射し”。

 凍てついた大地を融かす、穏やかで優しい“陽光”。


 ただお傍に居るだけで、傷ついた心が癒されていく。

 お慕いしています……と、そう告げる事も許されない御方だったけれど、それでも私は幸せだった。


 人とは違う能力を持って生まれたというだけで、疎まれ迫害され続けた辛く苦しい日々。

 愛する夫と娘を失ったその不条理を恨んで憎んで"こんな世界など滅んでしまえ!"と……そう願い続けた凍りついた心が、あの方の御心に触れて融けて行く。


 そして私は、ただ憎いだけだったこの世界を……

 あの方のいらっしゃるこの世界を愛おしいと……

 護りたいとさえ思えるようになったのだ。


 その想いは、あの方を失った後も色褪せる事なく、私の最愛の貴女(むすめ)へと受け継がれ、そしてそれは、あの方の面影を宿した最後の希望(ひかり)を護る為の道筋へと繋がったのだ。



  ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     



 テラ&リマリオ、そしてロトの実父であり、前サザン王であるレグルス・ナスルのイラストです。レグルスの容貌を明かしてしまうとネタバレになってしまうので、今はこんな感じでお許しを。


 リマリオは実はレグルスが好きだったんですよね。

 決して表には出さない秘めた恋心でしたけれど……。

 テラがロトを好きだったのだと知って、リマリオはきっと嬉しかったのではないかと私は思っています。

 ロトはレグルスに生き写しですしね。


 貴女はやはり私の娘だったのですね――みたいな、そんな感じではないかと思います。

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