~ちょこっとブレイクタイム~
皆さん、こんにちは。
〜ちょこっとブレイクタイム〜は、実は"休憩時間"という言葉を借りた“補足”だったりします。
「時の道標(みちしるべ)」はロトの回想という事で、もの凄く端折って書いているので(特にキャラの心情的な部分)今回はロト、セレナ、テラの想い等を語ってみたいと思います。
ロトは単刀直入に言うと、セレナに一目惚れだったんですよね。
まあ、村にこんな美少女は居ませんし。
でもセレナの方がしっかりしてるし強いし、セレナに護ってもらってる感満載だったので"男のプライドが……"的な感じになっちゃいますよね。
一方、セレナの方はと言うと……
対サザンとの戦闘の旗頭だし、一応“許婚”だし、名君と名高かったレグルス・ナスル王と自らの剣の師であり、理想の女性として敬愛しているグロディア王妃の子だという事で、ロトの存在を凄く頼りにしてたんですよね。
でも実際に会ってみると、まるっきり普通の子供で何の戦力にもならないし、セレナ的には“失望”がなかったと言えば嘘になります。
でも、何も知らないで育ってるから仕方ないとロトを責めるような事はしませんでした。
この子は人間が出来てますからね。
それでなくても、このくらいの歳の子っていうのは同い年なら女の子の方が色々な面で成熟してるし、しっかりしてますよね。
なので、セレナにとってロトは護ってあげなきゃいけない弟みたいな感じになってました。
少しずつ成長していくのを見守るお姉さん的な立場と言うか……。
その二人の関係が微妙に変化する切っ掛けになったのがテラの存在です。
テラはロトが産まれて初めて"護ってあげたい"と思った女の子なんですよね。
異性として意識しているかどうかは別にして。
この時点ではロトの力は目覚めてないしテラの方が断然強いんですが、そういう事ではなくて、精神的な面で護ってあげたい。
心の支えになりたいと思ったんですね。
テラもロトと旅をしているうちに一族の過ちに気づいたって事もありますが、ロトを好きになってしまったというのが裏切りの最大の理由でもあります。
勿論テラ自身に一族を裏切ったという想いはないですが、一族側からすれば敵の王子に想いを寄せるだけでも充分な裏切り行為ですよね。
そんな二人をセレナは複雑な想いで見つめていました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【或る日のセレナとフリーの会話】
フリーはほとんど“エロ親父”ですよね。
でも、普段はこんな感じなんですよ。
ロトとセレナはフリーの存在にかなり救われてます。
小説だと他愛もない日常会話はカットしてしまうので暗い話になりがちなんですけど、漫画だとこういうホッと出来る場面が描けるんですよね。
……って言うか、こっちの方が描きやすい。
まあ、この頃のセレナの想いは“弟に彼女が出来た姉の淋しさ”に近い感情だとは思うんですけどね。
セレナがロトを“頼れる存在”だと意識するようになるのは第十話の↓の場面からです。
ここから少しずつ二人の関係性が変化していくんですね。
二人がお互いを“唯一無二の存在”と認識するようになるのは未だ先の話ですけれども。
【おまけ】
「時の道標(みちしるべ)」の主要キャラの一人、ハロルド・コル・レオニスです。