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出雲荘のお稲荷さん  作者: 十之間 乍家
序章
2/2

「出雲荘」と「幼馴染」

「・・・あぁ、日の光が目に染みる」


ベッドに横になったまま、僕は窓の外をぼんやり眺める


開いたカーテンから太陽の日がおはようしている

・・・・・・あれ?


(寝る前はちゃんとカーテン閉めたはずなんだけど・・・)


昨日の寝る前の記憶を思い出そうとしていると、部屋の中に人の気配がする

恐る恐る寝返りをうち反対側に体をむけるとその姿が目に入った


「あ、起きた?お寝坊さん♪」


おそらく下ろしたてだろう真新しい学校の制服に身を包んだ美少女がそこにいた



「うん?・・・あぁ、・・・?」


「おはよう。お兄ちゃん!」


そうやって美少女は誰もが見惚れるような満面の笑みで微笑んだ


今、僕の前にいるこの超絶美少女は僕の幼馴染である社 銀子

僕の一つ年下で実家が隣、学力も同じくらいということもあり幼稚園から中学までずっと同じ学校だった。

そして、僕は中学卒業後この出雲荘へ引っ越してきて、去年から星見学園に通っているわけなのだが・・・


おかしいなー・・・


「・・・なんで、出雲荘に銀子がいるんだ?」



「ふふーん、実はわたしも今年から、というか今日から星見学園に通うことになりましたー!!」


そう言って銀子は僕の前でくるりと回ってまた満面の笑みを浮かべる。可愛いなこんちくしょう



「そうか、・・・今日入学式か。銀子も星見学園に通うのか。・・・OK、わかった、銀子が星見学園に行く、そして今日入学式だということは理解した。ただ最大の疑問であることは、なぜ、銀子が僕の部屋にいるのか、この出雲荘にいるのかということだ。」


「それはねー。お母さんが、ぎんこも星見学園に通うんだったらお兄ちゃんと同じアパートに住めばいいって言ったからだよー。でね、ぎんこもお兄ちゃんに会いたかったし、学園からも近いって理由で昨日引っ越してきたの!!」


「・・・・・・さいですか。」


「これからまた一緒に学校に通えるね!おにーちゃんっ♪」


目の前にいる僕の幼馴染は本当に楽しそうだ。かわりに僕はすでに諦めモードに入っている。幼稚園からずっと一緒に過ごしていたがどうやらこれからも一緒に過ごすことになるらしい。


また面倒くさいことにならなければいいけど・・・



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