表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

蘇りし過去その2

精霊のアディールと機皇帝の息子ウオーサムは不吉な予感を辿り見回りをした。




[師匠。ナゼ下界に?][長年見張りをしているとな、感じるのだよ。いつもと違うとな][そりゃ、違って当たり前ですよ。時代も変わるんですから][それだけなら良いがな。ウオーサム。知っているか?人は全てを征した訳ではない。我々の住む、精霊世界にも辿り着いた事は無いのだよ。実際そうだろう。花一輪、虫けら一匹、こさえる事は出来ないだろう][そうですね。実際、さっきの津波だってそうだ。俺が刀で切り裂かなかったらどうなってたか。見たでしょう?][アア。私のバックアップもあったがな。良くできた。あと一瞬ためらっていたらどうなってたか][ソウソウ。結局は何も知らない。だから過ちを繰り返す。そうですよね。師匠][静かに!何か様子が変だ。邪念が集まっている][師匠。1つ判らない事があります。邪念とは何ですか?][人本来の姿と言うものもいる。怨み、憎しみ、憎悪。そんな類いだ][見てられないですね。ナン世紀も掛けて同じ仕草の繰り返し。全く懲りないメンツだよ。アレは何ですか?][………羅生門。太古の昔、神々が死者を封印した門だ。ウオーサム。剣術の稽古も良いが、歴史も勉強しておけ]






一方、機皇帝パイロンも不吉な予感を感じていた。[おかしい。失われたプログラムが増殖している。今は使われないプログラムが群れを成している。どうゆう事だ][調べる必要がありますね。遣いでも派遣しましょうか?][下界には我が息子がいる。彼に託そう。これも王位を継ぐ試練じゃ][それでは全面的に坊っちゃんのバックアップを][ウム。我々にとっても試練じゃ。どう育てるか。先代も苦戦していたんだな。今になって判る]






[主よ。復活の時を迎えた。我々の復讐の時を。器が満ちたのだ。見よ。溢れ出す憎しみが下界を包む。深紅の星の宿命か][ウム。全軍出撃!標的は我々の帝国。死の国、不知火の建設。戦火を知らぬ無知な民族よ。狼煙は上がった。イザ進め!]




羅生門が開く。甲冑の死者が甦る。[………師匠。これは………][あり得ん!死者甦生など。あってはならぬ。それが大自然の法則なのだ。ナゼ判らぬ!][死者甦生?まさか!][ウオーサム!刀を構えよ!奴等は生きていてはいけない。行くぞ!][ハイ!師匠。行きましょう]






[停まれ!ここから先、貴様らの行く道は無い!立ち去れ。兵を退け!][言っても無駄ですよ。師匠。言って停まれば甦生はしないはず。貴様らの指導者は誰だ!誰がこんな事を]




[お初にお目にかかるな。知らんのだろ?我々を。名前も地位も奪われた者達だ。愚かな生者には判るまい。我々の革命を][革命だと!大自然の法則を破るのが革命か!][そうだ。我々はネームレス ソルジャー。指導者などおらん。全て己の意思で集結した][黙れ!師匠!殺って構いませんね][許可する。大自然を愚弄する者達よ。精霊の裁きを味わえ!]二人の闘志が結界を作る。[ウオーサム様!加勢に参りました][オヤジ。ありがてえ。借りとくぜ。行くぞ!オメーラ!]





ネームレス ソルジャーとの戦いが今、始まった。精霊と機皇帝の息子はいつの間にか人類救済の手助けをしていた。





続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ