男と女の格差
2182年 6月 14日 PM11:00
首都東京を包む闇はいっそう深まってきた頃、女性で賑わう夜の表通りを背に高校生くらいの幼い少年と20代中頃の若い青年が裏路地を駆け抜けている、女どもに見つからないように・・・そもそも何故見つからないようにしているか? それは、政府が成立させた性犯罪防止法というもので、男性に性的暴行を加えられることを防ぐため、男性は、年齢を問わず、外を歩くときは、手錠をつけた上、警察官と同行して動かなければならない、という男性の人権を奪った法律である、見つかれば、最悪死刑となるからだ、
余談だが、痴漢防止の為に男性は公共交通機関を利用できない。
二人の男は、突然しゃがみ出すと、マンホール、の蓋をあけて、中へ入って行った・・・そう、そこには、今や権力者であるすべての女どもに対抗すべく暗躍する男たちの組織、通称、男組合の本部と成っている、
ここで男たちは、政府に対しての一斉のサイバー攻撃、よりいっそうの男性差別及び女性優位を唱える者の公開処刑、政府の重要機関に対して、テロ攻撃の作戦会議等を行っている。そしてこの日も何かしかけて来たらしい・・・