表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/53

プロローグ:杖をかじる魔女っ子令嬢、召喚魔法で大暴走!

魔法とハンバーガーが交差する異世界で、腹ぺこ魔女っ子がとんでもないものを召喚してしまった!?

コメディ×グルメ×ちょっぴりカオスな異世界開店ファンタジー、始まります!

 街の片隅、ベンチに座る少女が、何かをかじっていた。


「ん?これ、フランスパン……じゃないよね?」


「ガリッ!ガリッ!むしゃむしゃ、むしゃむしゃ!」


 ……かじっているのは、木製の魔法の杖だった。

 しかも立派なやつ。


 硬いし、まずいし、全然おいしくない。なのに――

 お腹が空きすぎて杖がフランスパンに見えてくる。


「魔力の源はカロリー……これは魔法少女界の常識……でも、ぺこぺこで魔力も切れそう……!」


 そう、彼女は魔女っ子令嬢――レミィ・ルミナ。

 しかし今は、腹ぺこなただの少女。しかも杖かじる危ないやつ。


「空飛ぶ鳥もジューシーお肉に見えてきた……これは……魔女っ子ピンチ……!!」


「ダメだっ!もう限界っ!」


 ルミナは杖を掲げ、叫んだ。


「お腹ペコペコお肉パン召喚!!」


 ギラギラ、バチバチ、ド派手な魔法エフェクト!

 空に巨大な魔法陣が現れ――


「ゴォォォォォン!!」


 \ドンッ!!/


 そして。


 街の通りに、突如現れたのは――


 異世界の街並みに似つかわしくない、近未来チックな看板が光る。

 そこにはこう書かれていた──「マジカルミートバーガー」。


 香ばしい肉とパンの香りが、路地に広がる。


「え……うそ……なんか、やばいもの召喚しちゃったっぽい……?」


 ルミナの目はキラキラと輝き、口元にはよだれが垂れていた。


「おにく……おにくぅ……」


 涎をぽたぽた垂らしながら、ふらふらと店へと吸い寄せられていく少女。


 その小さな口元には、まだ杖の木くずがくっついたままだ。


 ――そして、扉が開いたその瞬間。


「……おにく……もうちょっとだったのに……」

 杖の木くずをほっぺたにつけたまま、ルミナは小さくつぶやき、ぱたりと倒れたのだった。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!

はじめましての方も、そうでない方も、ようこそ魔女っ子バーガーの世界へ!

このお話は、腹ぺこ魔女っ子が異世界でバーガー店を開いちゃう!というグルメ&ちょいカオスなファンタジーです。

今後も美味しくてドタバタな日々を描いていきますので、どうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ