第9話【一人の戦闘】
街について、ギルドに向かった。ギルドに依頼の薬草を出しに行ったら、合計400本だけど、多いらしい。伴って、ギルドランクが一つ上がった。Fランクに上がった。多いはずなのに、あまり驚かれなかった。
「毒草がなかったのはそうなのですが、量もとても多かった。なのですか、昨日。隣国で5000本の薬草がギルドに届けられたそうで、毒草もなかったらしく。」
「「「5000!!」」」
「すごい量だね。」
「反応薄くね。」
「別に俺も、三時間くらいやれる量あれば5000本くらい行けるもん。」
「まじか。たしかに俺等のやっていた場所は量少なっかったけども」
「おい、ファン。400本も普通に採取するのおかしいからな。」
ジャンの鋭いツッコミ。この量採取できるの相当な人数いたのだろう。
「管理人さん。そのパーティーは、どのくらいの人数だったの?」
「それが、三人なんです。それに一人が殆どを集めたらしいの。まだ、入りたっで情報がほとんどないのよ。剣士らしいのだけど。」
「薬草集めは、駆け出しの冒険者しかいないし。」
「そうね。情報ないのも仕方ないわね。」
ギルド職員ですら把握の出来ないってことか。もしかしたら、俺と同じ世界からの人の可能性もあるのかな。
「こちら報酬になります。銀貨4枚。銅貨5枚になります。」
「銀貨4枚か〜。結構な量になったわね。」
1回の報酬で、銀貨4枚。多いいのかな?
ひとまず依頼完了。
「すみません。ギルドランクが上がりますので、ギルドカードを貸してください。」
ギルドを出ようとしたところだから、危なかった。
「ランクは何になるの?」
「Fランクになります。」
薬草の依頼を達成したら、ランクが上がるのか〜。後ろを見てみると、みんなが驚いていた。
どうやら、普通は薬草の依頼のあとに、もう何個かの依頼を達成しないといけないらしい。だから、薬草依頼だけで上がるのは普通に考えておかしいとのこと。
「でも、納得よね。」
「ああ、なにせ薬草を一人で400本も採取したのだから。」
なんか、納得されてね。ランクが上がったから他の依頼ができる。
「他の依頼も受けていかね?」
「「「えっ!?」」」
三人して驚きの顔でこっちを見てくる。しっかりと見ると、疲れ切った顔であった。体力がないらしい。
「流石に私はパス」
「すまん。俺も腰がやばいから、パス。」
「僕もキツイからやめとく。」
みんなの体力がないのか、自分の体力がおかしいのか。それとも、三人とも単純に腰が痛いだけなのではないのか。この世界は、しゃがんで行うことが少ないのかもしれない。元いた世界では、草むしりをやることなんて難しくもない。だからこそあの量でも大騒ぎになる。
仕方ないか。一人でなんか依頼でも受けるか。Fランクでも結構な量の討伐以来あるな。魔物でも強弱はあるようだな。キラーラビット討伐。依頼五匹。五匹くらいなら全然余裕でできそうだな。これを受けに行こう。
「この依頼お願いします。」
「はい。承知しました。気をつけてください。」
あっさりできてしまった。早速森の中にでも行くか。
二、三十分歩いて、薬草取りをした近くまで来た。森があるから、そこに入っていった。ここまで、来るまで暇だったから、虫を出して、遊びながら来た。
出ている状態だと、すぐに武器とかを出すことが出来た。まだ、六匹にもなってないから、全員を出すことができる。森の中に入ったから、オオクワガタから双剣と、カブトムシの装甲をまとって入った。モンシロチョウは、回復要員としているから、そのまま出したまんま。前方から、物音がした。体を低くした状態で少しずつ前に進む。キラーラビットが三体集まっていた。飛んでる三匹と一緒に突っ込んだ。直後に、右手の剣で、キラーラビットの首を狙った。一発で絶命した。しかし、後ろを取られかけた。急いで、ターンして、背後を取られないようにした。左右から1匹ずつ増えた。これを全部仕留めれば、依頼達成だ。一番左のが、飛び掛って来た。タイミングを合わせて、左手を振り上げる。キラーラビットの腹に刺さる。続けて、二匹同時に襲いかかってきた。右手を大きく右から左に流した。体に入って、両方とも絶命した。ラスト一匹になった、残りの一匹が逃げた。急いで追いかける。追いつくところで、目の前には、キラーラビットの群れがいた。ざっと三十体。逃げるべきかと思ったがあと一匹のところで依頼失敗は悔しい。やるしかないと思い、声を上げながら、突っ込む、先と立場が逆になってしまった。双剣を思いっきり振り回す。戦い会うのが、五分くらい続いて、ようやく半分くらいになった。しかし、こっちも攻撃をくらっていた。モンシロチョウの回復をここで使ってみた。そしたら、思っていた以上に、回復力が強かった。傷があとひとつなく治っていった。体力も回復した気がした。とにかく必死に、キラーラビットをやりまくった。残るのは、一匹。後ろから大きな物音がした。そこには、キラーラビットの大将みたいのがいた。キラーラビットの二、三倍はあった。先に、普通のキラーラビットを斬った。デカ物が、大きく唸った。すごくやりたくない。デカ物は、助走をつけて、突進してきた。間一髪のところで避けきった。また、助走をつけて、突進してくる。今度は、先に避けて、タイミングを見て、回転しながらだけど、斬った。デカ物の左側に大きな切り傷が出来た。上手くいった。少しづつ近いずいてくる。次は、逆の方向に避けて、もう一度斬った。あっちが早くすぎて、回転しまったけど。何回もこんな状態になって、こっちも体力の限界で、攻撃をくらった。カブトムシの装甲がなかったらやばかった。今の一撃で、だいぶキツいところまでやられた。次の攻撃でお互いに最後という状況になった。デカ物が大きく唸りながら、突進してくる。こっちも、限界寸前で、思わず声が出てしまった。
「うああー!!」
お互いにぶつかり合った。こっちの一撃が入る。デカ物も勢いが落ちず突っ込み続ける。両手で、首に刺した。デカ物が方向感覚を失って、木に突進した。木とデカ物に挟まれた。木が根元から取れかけていく、その間も両手を離さずにずっと刺し続けた。木が横に倒れていき、そのまま、体が、木にそって倒れる。上に思いっきり持ち上げた。上に吹き飛んだ。上に向かって、双剣を振り回す。上から血が垂れてきた。頭が血まみれになる。黒い頭髪が、赤く染る。自分の上に、デカ物が乗っかる。重みに耐えきれず、投げ飛ばした。一気に力が抜けて、尻もちをつく。
(うわー。めっちゃ疲れたー)
心の中で叫んだ。
「もう立てねーーー」
少し横になる。装甲と双剣を戻した。この三匹も戻した。
よこになってると上からヒラヒラとカードが落ちてくる。今回は、なんだろう。ジョロウグモだった。
このカードは、昆虫だけじゃなくて甲虫も出てくのか。
ジョロウグモは、麻痺毒と糸が使えるのかな?糸が使えるなら弓とか使うのもありかもしれない。3人の中だったら中衛をやるわけだから弓は、使えた方がいいよな。あと、双剣だとちょっと小さすぎる。日本刀くらいのがひとつ欲しいかな。槍も欲しいけど、持ち歩くにはちょっと邪魔なんだよな。空を見ていた。やっぱりここは、異世界だと改めて感じる。空には、元の世界には、いないような鳥が飛び交っている。異世界だから、やっぱドラゴンとかもいるのかな。強そうだな。異世界は、やっぱり中世ヨーロッパみたいな街並みじゃないとだよな。