第4話 【街中へ】
後ろを振り向くと三人の冒険者がほっとした顔で座っていた。話を聞いていくと、彼らは、やはり冒険者らしい。冒険者自由同盟の依頼で魔物の討伐だったけど、討伐し終わって帰ろうとしたら、そこにあの、猪がいたらしい。なんとも不運な人達だ。あの猪は高ランクの魔物で、そこらの冒険者じゃ歯が立たないらしい。絶望しているところに、僕が飛び込んで殴り吹き飛ばしたらしい。普通は、あの巨大を飛ばすなんてできないけど、カブトムシの能力を使って力を倍増させたから余裕だった。
「今回は、オオクワガタか〜。」
オオクワガタはこう見えてだいぶ好きなクワガタだ。結構嬉しい。その前に、カブトムシの能力の羽をしまわないと。なくすイメージをしたら、なくなった。
僕も異世界に来たわけだから、普通じゃないことをしたい。特殊能力もだいぶ強いし。漫画とか小説とかの、冒険者になりたいな。すぐさまに、助けた人たちに、聞いてみた。
「冒険者って僕にもなれる」
「冒険者じゃないのですか!?」
「うん、違うよ」
「あんなに強いのになんで!?」
「あれだけの実力あれば、なれると思うよ。」
「よし登録に行こう。」
「街ってここから遠いいの?」
「そんなに遠くないですよ」
「よかった〜」
「よし、行こう」
四人で並んで歩いて街に向かう。世間話しながら。
「みんなは、パーティー組んでるの?」
「はい、私たち三人で組んでます。」
「もし、よかったら僕もそのパーティー入れてくれない?」
「え、私たちのパーティーでいいんですか?」
「仲良くなってくれたからね、」
「冒険者登録料ってある?」
「ありますよ。」
「あ、お金貸してくれない?」
「助けて、いただいたのでいいですよ。」
本当に危なかった。お金なんかあるわけないから、助かった。そんな、話をしていると、いつのまにか、街の門についた。門を通るのに通行料取られたけど、払ってくれた。冒険者自由同盟に入れば、身分証明書ができるから、入れてもらえる。
ようやく街の中に入り、驚いた。街には、人だけでなく、獣人が結構いたからだ。