インク切れ
掲載日:2021/10/30
「あっ」
小さく声が溢れる。
いつも使っているボールペンがインク切れを起こしたためだ。
かすれていく文字を見つつも、替え芯を買っていたはずだからそれを近くにある引き出しを漁って探す。
小説の初稿ゲラの校正にいつも使っているボールペンは、黒、赤、青の3色のボールペンだ。
今回なくなったのは、一番よく使っている赤色だ。
いろいろとメモしてそれを着払いで担当編集者へと送り返す。
メールでもできるが、パソコンでするよりもこちらのほうがアラを探すには便利だということに気づいてからはわざわざ印刷してにらめっこしている。
「あった」
そうこうしているうちに替え芯を見つけ、入れ替えてからは再び同じ作業を続けた。




