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ルートミユキ1の6:ロストワールド2

「も~。何でこんなに圏外ばっかりなのよここ」

 ロストワールド運航バスの中、マリサは口を尖らせながら真っ赤な携帯をパチンと閉じた。

 そして脚だけでなくその細い腕も組んで

「後でキョウは厳罰モノね」

「なんか理不尽じゃないかなマリリン」

 隣の美月は苦笑いだ。

 3ヶ月待ちと言われていたテーマパークのチケットを奇跡に等しい方法で手に入れ、いよいよ入場だという今でさえ、この親友は自分達と合流してから携帯ばかりいじってるのだ。

 マリサは美月に青い瞳を流して

「良いのよ。俺に黙ってミユキ先輩とデート行ってたり、その日に心配して3通もメール出したのにろくな返事来なかったんだから」

 腕組みの上に頬まで膨らませ始めた親友。それに、

「でも返信が来たなら良いじゃない。きっとキョウ君も忙しかったのよ」

 美月はツンツンとその頬をつついて茶化した。それにマリサは

「でも、いくら何でもこんなメールひどくない?」

 と再び携帯を開いて操作する親友の愛らしい横顔に

”それでも私が”キョウ君のこと好き?”って聞いても首は縦に振らないんだから”

 ”クスリ”と微笑んでから向けられた携帯を見た。


---------------

送信者:キョウ@素直になれない婚約者&奴隷

件名:Re:1分以内に返信ないと明日も正拳あっても正拳

本文:

悪いな、緊急事態でさ。だから命だけは助けると良いよ。

てか話し変わるけどお前土曜の午前3時にモーニングコールとか鬼畜にも程があるだろ

---------------

 

「ひどいでしょ美月?」

「……うん。ひどいね、いろいろ」

 ”ここは突っ込んだら負けなのねきっと。落ち着いて美月。クッキーを作ってるような気持ちで”

 胸に手を当てつつ美月が一人葛藤していると

「圏外って、そりゃここが未開やからやろ? こんな茂ってる場所に電波なんか来るわけないやん」

 そんな数テンポ遅れの答えを返したのは一つ後ろの席に座っている桃花だ。

 今日は髪留めを外しているのでヘアスタイルはトレードマークのロングポニーではなくストレートのロング。

 彼女曰く、これで平日と休日のオンオフを切り替えているらしい。

”キュキュキュ”

 という音はもちろん、隣の(ミヤコ)の膝にチョコンと座っている美樹がスケッチブックにマジックを走らせる音だ。

 彼女は何かを素早く書き終えるとそれを桃花に向かってニコリと広げた。そこには

”はぁ……(溜息)”

 とだけ記されていた。桃花は頬をかきながら

「いや、それは書くより言うた方が早いんちゃう姉貴?」

 という妹の突っ込みに答えるように美樹はページをめくり、再びマジックを走らせてから笑顔で見せたのは


”恐竜調教するようなハイテク環境が未開とかオツムがジュラ紀じゃね? いもーと”


「何でやろ。最近姉貴がウチに対してシビアやわ」

 額にドヨンと青線を落とした。かたや

「たぶん妨害電波みたいなのが出されてるんだと思いますメイビー?」

 京がそう答えると、膝の上の美樹がオレンジ色のキャンディを差し出して京の口にツイと入れた。 

 そうして甘いキャンディを頬でコロコロとさせている隣で、桃花は自分の右耳を触りながら

「……せやけどカメラはあかん、ビデオはあかんときて今度は妨害電波なぁ。なんやここまでされたら物々しい言うか何ていうか」

 窓の外の金網を見ながら呟いた。

「やっぱりキョウは死刑かしら?」

「マリリン落ち着いて。ツジツマが合わないどころか崩壊してるわ」


「すごいな京太郎! きっとあいつのソーセージは絶品だぞ!」

「先輩の驚き方にも驚いてる俺はどうしたらいいでしょう?」

 ここにもいたよ肉食獣。じゃなくてね。いや、マジですごいんです。

 今お客さん達の目は驚愕で皿の様に開いてるんじゃないだろうかってレベル。

 巨大な鉄扉をくぐった先、バスの両脇を挟むように続く金網の向こうは密林から一転してなだらかな丘へと変わった。

 そしてそこをおおよそ動物には不可能と思われる速度で、長い尾を揺らしながらこちらに向けて疾走して来た数頭の何か。

 それは黒と黄色という毒々しい縞模様を持つ4m程の……とか思ってる間にそれらが飛び掛って金網に激突した。

 ライオンが喘息にでもなったようなザラつきのある唸り声をあげ、粘性の高そうな唾液を金網になすり付けながら鋭い牙を立てて食い破ろうと暴れている。

 そのあまりに攻撃的な振る舞いに窓にへばりついていたお客さんは後ずさり、その血走った目にはガイドさんですらビクっとなり、子供はもちろん泣き出して、そしてお姉様は冷淡な笑みで

「ミディアムレアが一番だな」

「いったん食べ物から離れましょうか」

 OK、ガイドさんが安全面強調しまくった理由が今分りました。

 ガイドのお姉さんはマイクを取り、絶句しているというか多少青ざめてるお客さん達に向けて

「は、はい。今御覧の獰猛な肉食恐竜はディノニクスと呼ばれている約1億年前、白亜紀に生息していた恐竜です。体長は大きいものでおおよそ4m、小さいものでも3mあり、その高い頭脳を駆使して集団で狩りをしています」

 とやや動揺しながら解説を始めた。こんなものが集団で何を襲うというのだろうか。

 しかし狩りを ”していたとされています” じゃなくて ”しています” か。すごいな。恐竜の解説に現在形+断言が入る時代が来るなんて。

「ディノニクスとは”恐ろしい鉤爪”という意味で、その名の通り後ろ足には20cmにもなる鋭い爪が生えています」

 見れば金網に引っ掛けている足の黒い爪、確かにそのうち一本がやたらと発達していてまるで湾曲したダガーナイフのようになっている。

 そいつが金網を掻くたびに火花が散ってお客さんが”おお”と声をあげる。こんなものに掻かれたらたまらないな。

 ガイドさんは最後に

「後ほど施設内にてディノニクスが馬を捕食するシーンが生で御覧いただけますが、心臓の悪い方や妊婦の方、お子様をお連れの方はご遠慮くださいますようお願い致します」


「どうするマリィ? ウチら見る?」

 上から覗き込む桃花をマリサは見上げながら

「ん~。あまり気が進まないわ」

 肩をすくめて見せる。

「私もちょっと……」

 隣の美月も胸に手を当てて俯いている。彼女達のみならず、乗客の女性のほぼ全員、そして男も半分以上が

”いや、やめとく” とか ”さすがに気が引けるな”

 と苦々しい表情で拒否反応を示していた。

「グッシャーン、ビッチャーン、恐竜さんの~お昼休み~。オンマ~さんの~ハンバーグ~」

「「「……」」」

「真っ赤なケチャップびっちゃ……どうしました姉さん達? ワッツアップ?」

 京にはミヤコシスターズの視線が集まっていた。


 バスはしばらくディノニクスを見学してから進んだ。

 それから今度は皆さんご存知、三本のツノが自慢のトリケラトプス、長い尻尾と背中の剣がしぶいステゴサウルスと続いた。

 もちろんそれぞれ金網で区分けしてるから争いの心配は無い。

 しかしこの2種類もサイズがあってかなり迫力があったんだけど、最初のディノニクスの印象が強烈過ぎたせいでお客さんも

”すげー!”

 とか

”やっべーマジかー!?”

 みたいな声を出せるぐらいの冷静さを取り戻していた。

 ミユキ先輩も窓にくっついて子供のように目をキラキラとさせて

「塩コショウだな!」

「調理されませんからね」


 やがてバスはドーム型の大きな建物の前に来て停車した。

 そのガラスと鏡を張り合わせて出来たSFというか未来的な建物と、その周囲を囲む樹木や草原が妙にマッチしている。

 ともかく俺とミユキ先輩はガイドさんに続いて自動扉から中に入った。

 普通なら恐竜関係のテーマパークって恐竜の模型、ロボット、絵、あるいはマックスでも骨や化石が展示物の定番なんだけど、そういう意味ではここは間違いなく世界一の恐竜テーマパークだ。

 ちょっと上から目線な言い方をすれば、そういう”子供だまし”の展示はない。

 例えば入り口すぐに設置されているショーケースの中には孵卵器と呼ばれる卵を温める機械が置かれていて、その柔らかそうなシートの上にはラグビーボールサイズの卵が時々ピクピクと動いてたりする。トリケラトプスの卵だそうだ。

 さらに奥に進めば”ふれあい広場”と書かれた檻があり、実際にそこでは生後間もない、あるいは1週間程度の草食恐竜の赤ちゃんに触れることが出来た。

 そうやって動物に触れることで子供が喜ぶ姿は良く見るんだけど、逆に大人が子供のように大はしゃぎして動物を抱くっていう光景は結構珍しい。

 例えば首の長いブラキオサウルスを撫でまくってるオジさんとかね。

 まぁかく言う俺も、かなりテンションあがってトリケラベビー触りまくってるけどさ、今。

 一方でミユキ先輩はステゴの赤ちゃん(別に狙ってませんよこの略し方)にやたら懐かれてるらしく、さっきから着物の裾をクンクンと何度も嗅がれている。

 お姉様はそれを見下ろしながら

「匂うのかな私」

「はいすごく。良い意味で」

 さりげにコメント。

「もし何かお菓子をお持ちでしたら遠慮なさらずあげて下さいね」

 というガイドさんの一言を切っ掛けに、みんなが自分用に持ってきたお菓子の袋を一斉に開け始めた。

 なるほど、恐竜にエサやり出来るとかここくらいのもんだもんな。俺も何かあげようかな……。


「み、美月。落ち着いて。たぶんトリケラちゃんは、ク、クッキーがその……苦手じゃないかな?」

「そんなことないと思うけどなぁ? だってこんなに寄って来てるのに」

 一方、マリサは人知れず窮地に陥っていた。

 

「それでは今から恐竜の鳴き声を聞いて頂きたいと思います」

 次に案内されたのは大きなスピーカーの前だ。ガイドさんのお話の通りここでは恐竜の鳴き声を聞くことが出来るようだ。

 もちろん合成音声じゃなくて本物だからすごい。

「それではまず最初はこの恐竜からいって見たいと思います」

 壁に黒いシルエットが投影される。いきなり大御所来ました。誰でも知ってるコレは

「レックス!」

「ティラノサウルス! 」

 と子供達が口々に解答していく。ミユキ先輩はクスリと笑って

「今頃ミヤコなら……」


「ゴジラですか!?」

 お客さんの笑いを誘っていた。

「う~、残念」

 そしてすごくショゲていた。しかしすぐに自分の周囲をキョロキョロと見てから

「あ、そういえば桃姉。姉さんとお姉ちゃんどうしたんですか?」

 壁にもたれながらアクビしている桃花に聞けば

「ん? ああ。なんやエサやったブラキオの赤ん坊が白目向いてヨダレ垂らし始めたから付き添うんやって」

 マリサは阻止できなかったようだ。 


「ではおき聞下さい。スイッチオン」

 と壁についた赤いボタンをガイドさんが押せばスピーカーからは

”ぐふふ俺のな”

「すいません内線電話に繋がっちゃいました」

 ここがこんなにも異世界だなんて思わなかったよ!

”今変な笑い声聞こえなかった?”

 とかザワザワしてる中、仕切りなおしとばかりにもう一度押せばスピーカーからは不協和音の塊が衝撃波のように放たれた。

 思わず全員がのけぞる。ライオンの雄たけびですらこいつの前では猫なで声。

 そんな迫力と音圧にやっぱり子供は泣き出した。大人の皆様は大喜び。やっぱり生はすごい。

 そんな様子にガイドのお姉さんはちょっと得意げに

「今のは当施設で唯一飼育されているティラノサウルス・レックス。レイチェルのアクビです」

 随分可愛い名前だ。

「現在、体長は12m、体重は6トンになっています」

 可愛らしいのは名前だけだ。

「ただレイチェルは暴君竜という名前に反して本当に大人しく、一日の大半を寝て過ごしています」

 史上最強の肉食獣は怠け者でした。お姉様は腕組みして

「働かざるもの食うべからずだ」

 史上最強の生徒会長による指導が入りました。


 さて続いて案内されたのは大きな檻の前、その中にはバスの中から見た大きな大きなトリケラトプスが一頭いて、鼻先に生えた象牙のように立派なツノには太い綱が結わえられていた。飼い犬のリードみたいなもんだろうか?

 とにかくその綱は檻の外まで伸びていて、ガイドのお姉さんがその端っこを握っている。

「それでは今からトリケラトプスのレノン君と綱引きをやってみようと思います」

 こういう企画も面白いな。老若男女が我先にと綱を握り始める。

 まぁ普通の人間相手ならあっさり勝てるんだろうけど……この人がいたら。

 チラっとお姉様を横目で見れば

「私が参加したら面白くないだろ」

 檻とはやや離れたトコで小首を傾げていた。


「ほな、ちょっと下っててな」

 桃花はコキコキと首を鳴らしてから一人で綱を握った。

「本当に出来るのかしら?」

「まさかどうせ何かのギャグに持ってくんだろ?」

「いやでもあれだけ言い切ったんだから何か秘策でも」

 とザワザワと周囲は騒ぎつつも視線は桃花へと注がれる。

 ことの発端はガイドの一言だ。

”もし当テーマパーク一の力持ち。ブラキオサウルスのジミー君との綱引きに見事勝利された場合は”

「食べ放題やんな? フルコースの」

 ニヤっと笑う小麦色の美少女。それがあまりに自信満々の様子なので

「え、ええ。はい」

 思わず声が小さくなった。そんな少しうろたえた様子のガイドを見てから再び正面を向き、桃花は檻へと近付いた。

 おもむろに左手で格子を掴み、まるで弓を構えるように足を半歩開いてから右手で綱を取る。

 綱の先には全長20mにもなる鋼色のブラキオサウルスが長い首を降ろしてじっと桃花を見据えている。明らかに無理だ。

 しかし桃花の綱を握るまでの所作があまりに隙がなく洗練されていたので、周囲は水を打ったように静まり返っていた。

 固唾を飲んで乗客とガイドが見守る中、桃花はスーっとゆっくり息を吸って目を閉じた。いっそう静かになる。

 次にそれを10秒ほどかけてゆっくりと吐き切り 

「ほな、いくで」

 半眼を空けた。刹那。乗客達が見たのは檻に向かって吹っ飛んでくる20mの巨体だった。


「地震ですかね?」

「地震だな」

 トリケラトプスに引っ張られてクタクタになっている大人たちを見ながら俺とミユキ先輩は呟いた。

 ああ、でもフルコース食べ放題なぁ。もったいない。お姉様が参加したら楽勝だったろうにな。

 時刻もお昼近くになったので空腹、そして未練タラタラ。

「それでは今回の勝利者であるレノン君に盛大な拍手をお願いします」

 そんな内心はさておき、パチパチパチと俺もミユキ先輩も手を打った。


 ロストワールド密林内、レイチェル飼育檻前。

 洞窟を抜ける海風のような寝息を立てる”レイチェル”を、青い作業着の男が見守っていた。

「今日もプリンセスは健やかだな」

 大きく波打つ褐色の腹を見てから頷き、男は風呂桶よりも大きな金属製のエサ箱にセメント袋のように大きなエサ袋を次々に開けては粉状のそれを流し込んでいった。

「いくら栄養管理が重要だからって。たまにはもっと美味いもの食わしてやればいいのにな」

 ブツブツと言いながらもその手際は良かった。

 男がレイチェルを担当するようになってまだ一ヶ月、最初の頃はショックと恐怖でとても世話する気になれなかったのだが、あまりに彼女が大人しかったので今では老犬にエサでもやるような気軽さで日々の世話をしていた。

 男は十数袋のエサ袋を空にしてから額の汗を拭い

「え~っとそれから、クリスティ博士によると今日はこいつを加えるんだったな」

 胸ポケットから小瓶を取り出し、フタを開けて中のカプセルを3錠取ってエサ箱に落とす。

「……なんでも老化防止とか筋肉増強に効果があるらしいけど。そんなものより血の滴るステーキでも……っと。おはようプリンセス。お食事の用意が整いましたよ」

 そうやって男のおどける姿を、檻の中で目覚めた”レイチェル”が三日月形の瞳で捉えていた。

無一文ですこんにちわ^^


今日はかなり時間空いてたのでサクサク書くことが出来ました。

そしてキリもいい感じなのでスパっと投稿して見ました。


え~っと、視点変更多くてすみません;


そしてフラグ回収ポイントに来ました。

”クリスティ”博士です。クリスティ……


最初にこの名前が出てきたのはTIPSの孤児院の先生。

テレサ・クリスティ。

そして次に出てきたのは喫茶のメイドさん

エイミー・クリスティ。

のみです。


ここに関連してくる過去のセリフを少し申し上げようと思います。

シンシアちゃんの


”クローディアは返してもらいます”


後はネタバレ防止スレスレだと、

前話に出てきた”プロジェクトシンシア”です。


さらにこれは赤毛ヒロインのある秘密と”瞳の色”に関係しています。


瞳の色については、TIPS含めて赤毛ヒロイン達の目の色をチェックして頂ければ

何か分って頂けるかもしれません。例えば、


”あれ? もし*****が***なら瞳の色が違わない?”


という具合に。あとはこれに”園田の命”が間接的に関わってきます^^


えっと、今回はこの辺りで! それではまた!

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