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神に戻された男②

スマホで未来の株価を調べていると、ふとこれで人類滅亡の未来が解るのではと思い調べる事にした。


今は2018年の2月で翌年以降の年間ニュースを確認していくと2020年までは地震や災害は有るが東日本大震災を超える規模の災害は無く新年号は令安で俺の生活や家族が巻き込まれる事故は無かった。


しかし東京オリンピックで日本が何個メダルを取るのか見ようと思った時に衝撃の事実を知った。オリンピック開会式のさなか首都高速四谷出口付近で核テロが起こり、各国の大統領や要人を含め死者行方不明11万人以上の大惨事が起きると書いてある。犯人はイスラム原理主義組織の犯行と声明が出ているが世界の情報機関はテロリストが核を手に入れ日本に持ち込む事自体が不可能で調べて行くと、採取された飛散物質から朝鮮が昔核実験で使われた物と同じで有る事が判明した。


しかし容疑が掛けられた国は否定し盗まれたと主張し、アメリカや世界各国は武力制裁も視野に入れた制裁に動き出していた。


しかしあの国はアメリカとの非核協議の後南北で二か国制度を取り統一を果たしていた、しかも統一に当たり核査察を受けすべての核をIAEIの元すべて破棄している。


どちらにしても知ってしまったからには何とか俺だと分からない方法で知らせなければ、メールなどはすぐ調べれば俺が送った事がバレるし、どこかでIPアドレスがバレ知らせる方法は無い物か考えていると、母さん達が病室やって来た。


「怜志、あんた見えるところだけ綺麗にしたって、クローゼットの中はぐちゃぐちゃだしクリーニングに出してしまうならビニールぐらい取りなさい洋服が変色するのよ、それに洗濯機に乾燥が付いてても終わったら畳んでちゃんとしまいなさい」


「分かったようるさいな」


「分かって無いから言ってるの、ちょっとあんた顔色悪いわよ」


「母さんが小言言うから」


本当はさっき有んな事実知ってしまったからなんだけど。


「れいちおじちゃん、痛いの?」


「大丈夫だよ、麗華ちゃんお見舞いに来てくれたの」


麗華は兄の娘で3歳の女の子だ、俺は子供が好きだが身長184㎝で体重78キロで顔が厳ついので子供が怖がって寄ってこない、その中で数少ない俺を怖がらない子供だ。この姪に変な虫が付いたら兄より先に抹殺してやる。


母の小言も終わったと思ったら耳元で変なDVDはアロナさんに見つからない様にタンスの中に入れていたと言われた。うわ~マジで誰か俺を殺してくれ、元々タンスの一番下の引き出しに入れて置いたのに見て見ぬ振りくらいしてくれよ。俺も最近はネットのみで存在すら忘れていたのに、健全な男なら当たり前なのに、アロナさんにバレたら兄も巻き添えにして昔は兄から貰ってたって言ってやる。


アロナさんには知られて無いようなのでこれ以上傷を大きくしたくないので言わないけどね。


そんな事を思いながら母さんの睨むと、麗華ちゃんがベットに登ろうとした。


「麗華ちゃん、ベッドに登っちゃダメよ、おじちゃんに変な事されちゃうかもしれないから」


「しねーよ」


「麗華、れいちおじちゃんの痛いのなおちてあげるの」


俺はベットのコントローラーでベットの高さを低くしてあげた。


「ここ痛いの?」


「ちょっとね」


「痛いの痛いの飛んでけ~、痛いの治った?」


「麗華ちゃんのおかげで痛いの無くなった」


その後母さんには病院内に有るコンビニで飲み物等買って来てもらい夕方には帰って行った。


ベットに上がった麗華ちゃんはいつの間にか俺の横で寝てしまい、姉さんに抱っこされて帰っていった。


俺はさっき知ってしまった事をどうするか考えていたが、結局消灯に成ってしまい寝る事にした。


その日の夜、寝ているとどこか分からないし良い靄が掛かっている場所に立っていた。


『……くろ……めん…さい、男鹿怜志よ良く聞いて下さい』


周りを見渡して見るが姿も見えないし身体も動かない。俺はまた死んでしまったのかと思い焦っていると。


『大丈夫ですあなたは死んではいません、私は天照大御神と申します』


『え、神様?』


『祀られているから貴方達からすれば神かもしれません、それより今はお伝えしたい事が有ります』


『はぁ~』


『貴方はあの世界を救いました、それなのに貴方の意見も聞かず勝手に召喚して必要無くなったからって勝手に戻されて大変だったと思います、もうあの世界には行けません。今回の事で時空が微妙にずれ、貴方が居た世界とは微妙に歴史等が違います。ただしそんなに違いませんし、貴方が助かったせいでいくつもの未来線が現れました。それにより滅亡の未来が変えられるかもしれません』


『本当ですか?』


『その為に渡しておきたい物が有ります、是非一度伊勢神宮に来ては頂けないでしょうか?』


『行きたいのですが、何でか再生のスキルが上手く作動しないみたいで、あの世界なら一瞬で治ったのに』


『それはあの世界の身体は神造の身体ですから。なので今の身体は毒なども効きますから気を付けてください』


『マジか~でも魔法は使えたよ』


『魔法ももちろん使えますよ、地球で遥か昔滅亡したアトランティスの人間は魔法を使ってましたから』


『えっ、アトランティスってあのアトランティス?』


『ええそうですよ、もう話している時間が有りません。これ以上身体から魂が離れていると戻れなく成ります。必ず私に会いに来て下さい』


『ちょっと待って、会いに行くってどうすれば良いの?うわー何だこれ』


気が付くと病室の扉が開き看護師さんが入って来た。


「おはようございます、朝の検温しますね」


「おはようございます」


「すごい汗かいていますね、お小水も一緒に取りますから」


「もう自分でできますから大丈夫ですよ」


「ダメです、頚椎にもヒビが入っているんですから。頭と首を固定してるんです。まだ安静にしていて下さい」


「多分大丈夫だと思いますよ(多分再生のスキルの効きは悪いけどそれでも普通の人よりは回復が早いと思うので)」


「ダメです、先生が良いと言うまで安静にしていて下さい。素人考えが一番危険なんですから」


「はあ~」


「どおしても恥ずかしいなら、男の看護師に代わってもらいましょうか?」


「それはそれでちょっと嫌かな」


「じゃあ任せなさい、私たちはプロですから恥ずかしがらずに委ねちゃってください」


「じゃあ、お願いします」


「それと男鹿さんお小水の回数少ないですけど、我慢しないでくださいね」


「はあ~」


こんな恥ずかしめもを受けさせやがって絶対に慰謝料ふんだくってやる。


しかし、オリンピックの件と天照大御神様の件は退院するまでお預けだな。


そうしてまたベッドに寝て朝食の介助おばちゃんを見ながら、昼食の介助の看護学生を楽しみにベッドで休んだが、やらなきゃいけない事を思い出しスマホで株取引を初めた。



















お読みいただきありがとうございました。

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