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秀吉論  作者: 鹿島三塁手
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名古屋郷土英傑行列

 これを書き始めた時に、発見したことで少し舞い上がっていた気がします。歴史研究を深くされる方には常識なのでしょう。少しづつ気になったことが出来た時に追加していきたいと思います。

 名古屋には戦国の三英傑(さんえいけつ)をしのぶ祭りがあります。そこには信長、秀吉、家康にふんした人が、女性のパートナーを連れてのパレードが行われます。


 信長は濃の方(斎藤帰蝶)でまあそうかなとは思います。前野氏の蔵から発見された「武功夜話(ぶこうやわ)」には最も愛した女性は、生駒家の吉乃(きつの)とありますが、半世紀ほど前までは濃の方という老女が、本願寺の変で最後まで付き従ったとあり、これを信長の妻であると考える人が多くおられ、前野家の文書を偽書と決めつけているようです。

 でも信長の妻は帰蝶で良いとも思います、ここには問題はありません。


 次に秀吉ですが、パートナーが最初のころは、淀の方(浅井茶々)でしたが、今はおねに変更になっています。おねの実家の杉原氏(浅野家、木下家には養女としていっています)、木下氏、そして津島の商家である大井氏は家系図を見ると複雑に入り組みネットワークを作っています。秀吉の木下氏とおねの木下氏は、正確には木下系の家系ですが、直接の親戚ではなく、大井氏や杉原氏などのネットワークで繋がっています。

 秀吉の母なかは、美濃の関の鍛冶師の娘と言われていますが、製鉄系の一族は、出雲に繋がります。そして浅井家、織田家もこの出雲系につながります。正確に言えば終わり守護代の織田家と、信長の弾正家は系列が若干違います。守護代の織田家は、斯波氏が尾張と越前、その他(東北など)に分かれるときに一緒に終わりに来た一族です。

 織田弾正家は少し毛色が違い、越前にある織田剣神社(つるぎ)の社家(宮司)の子孫になります。そこから尾張に入り勢力を伸ばしたのが信長の家系です。朝倉氏が信長に頭を下げなかった理由もこの辺にあると思われます。


 話が脱線しましたが、秀吉の場合は、相手が茶々であっても、おねであっても大差がないのです。まあ格からすれば茶々になるのでしょうね。


 最後に家康です。家康のパートナーはと考え「関口瀬奈(せきぐちせな)」と名前が出る人はよほどの歴史通です。今川家の家臣関口家から今川家に養女になり、家康に嫁いだのが、家康の長子信康(のぶやす)の母になる女性ですが、この英傑行列では、彼女ではありません。羽柴家と徳川家の講和の時に嫁にもらった、秀吉の妹、朝日でもありません。

 なぜか秀忠の娘で、後の秀頼の正妻千姫がパートナーとなります。

 家康は上野の新田氏の庶流(しょりゅう)世良田(せらだ)家の末を名乗っていますが、松平家は京の賀茂家の子孫です。賀茂家と土御門家(安倍家)は天文学、暦学を伝える陰陽寮(おんみょうりょう)の一族ですが、この2家はなかなか複雑な位置にいます。書き始めるときりがないので、今回はここまでにします。


以前も書きましたが、浅井家は戦国には珍しく「物部氏(もののべし)の子孫を名乗り琵琶湖の竹生島(ちくぶじま)にある竹生島神社に市杵島姫命(いちきしまひめみこ)と共に浅井の姫巫女が祭られています。ともかく、織田弾正家、羽柴家、松平家は神道に大きくかかわってています。


 ですが秀忠の妻は浅井江、茶々の妹です。その子ですから半分は浅井の血といえるでしょう。そう考えると、愛知の三英傑は出雲に縁が深いとも言えます。

 ちなみに桶狭間の戦いで戦死した、熱田神宮の宮司千秋(ちあき)氏は京都の公家の大井家からの養子で、尾張大井家の女性を母に持つ蜂須賀正勝(はちすかまさかつ)とは血縁は濃いのが家系図から見られます。

 何か大きな意図が働いている気がします。


 家康の死後すぐに創建された「久能山(くのうさん)東照宮(とうしょうぐう)は、駿河城ちかくにある久能山に建てられた、華美な建物ではありませんでした。

それを家光が日光に御霊を移した日光東照宮は華美というか、あの色使いは、現世利益を教えとする、浄土真宗にありがちな、黒と金の配色です。

 秀吉の大阪城も黒と金の配色だったといわれていますが、現存しておらず。元々あった大阪城の跡地に石垣と新しい天守を建てることによって何か封印のように見えます。何を封印したかったのでしょうか?

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