プロローグ
逃げる
後ろから矢が飛んでくる。
背中に5本ほど刺さる。
激しい痛みを感じる。
「クソ、このままじゃヤバい」
自分が最強だと思っていた、だが間違いだった。
「仕方ない、あれを使うか」
頭の中で念じる。
『スキル「ニューゲーム」を使用しますか』
声が聞こえてくる、また飛んでくる矢をかわした後YESと念じる。
次は長い説明文がでてきた、すぐにスキップする。
敵がすぐそこまで迫っているのが分かる。
最終確認が聞こえてくる。
すぐさまYESと念じようとするができなかった。後ろか後頭部を魔法で攻撃されたのだ。
意識がなくなりそうになるがなんとかYESと念じる。
「死んじまえ」
そう言い全ての魔気を使い前方に攻撃をする。
殺せることはできなかったがとりあえずは逃げていったみたいだ。
そう確認した後俺は意識をなくした。
この糞みたいな世界を恨みながら。
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『スキル「ニューゲーム」を使用しますか』
こたつに入って漫画を読んでたら、突然まったく知らない声が質問してきた。
「はあ?ニューゲーム?」
どうせ誰かのイタズラだな。そうたかをくくり無視する事にした。
しょうもないことに付き合う義理はない。
そんな冷めた態度だから友達が出来ないと親に言われたことを思いだしたがどうでもいい。
そう思っていたら目の前に何かの文が出現した。
「などこれ?どんな仕掛けだ?」
と、考えた瞬間、謎の文は消えてなくなった。
少しの疑問が残ったが、面倒くさいのでスルーした。
次はまた初めと同じ内容を質問された。
しょうもないことに無理やり付き合わせられ少し苛ついた。
「何だよ面倒くさいな、漫画読むの邪魔すんじゃねーよ。ニューゲーム頭おかしいじゃねーか?そんなもんノ」
ノーだよ。と、言おうとしたら後頭部に何かで殴られたような衝撃を感じた。
あまりの衝撃に田宮浩一は意識をなくした。