適性、詠唱
一応次から復讐劇の始まりです。
今回も楽しんでいただけたらと思います。
ブックマーク2件目ありがとうございます!
「...こんなに暗いの?」
「そんなに不思議ですか?」
「あぁ...」
決闘?を終えた俺たちはネロの家の地下に来ていた。
暗い...驚く程に暗い。
なぜネロが平然と歩いているのかがわからない。
俺はネロについて行っているだけなのだが、それでもまっすぐ歩けている自信はない...
「そんなに暗いですかね?」
「あんたは暗闇に慣れてるんだろ」
「まぁ、そうかもです」
そんなことを言いながら歩いていた。
あれ?意外と余裕ある?...とか思ってるとすっ転んだ。暗くて手をつくことも少し怖かったな...
そうこうしていると、どうやら目的の部屋についたらしい。地下広くない?
「着きましたよ。今明かりをつけますね」
そう言って、ネロが何かを唱えた。
すると周りにあったらしいロウソクに火が灯った。
「すげぇな...」
唖然としている俺に、ネロは微笑み言った。
「少しあなたの血を頂きますね?」
「血?」
それに返答はなく、まるで鎌鼬に襲われたように手のひらに切り込みが入っていた。
「つっ!」
「すみません、ですがこれで適性が分かります」
そう言いながら瓶を掲げている。
そして俺から流れた血が宙を舞い瓶の中に入っていった。
「では、はじめますね」
『叡智の悪魔よ 汝に請う この血の者の 力を見出せ』
そうネロが唱えすぐ、瓶の中の血が光りその上に青い文字で何かが浮かんだ。
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〜魔適〜
朱:100 魔力:2000
蒼:100 魔攻:250
碧:100 魔防:200
地:100
聖:100 固有魔法
冥:100 復讐の焔
無:100 大罪の長
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「...このような事があるのですね」
「このようなとは?」
「あなたはすべての魔法が使えます。」
「ほんとうか!?」
「それに固有魔法を二つも持っているようです。...あまりいい響きの名前とはいえませんが。それでも、魔法使いとしてはとても優秀です」
「それはそれは、ありがたいね。」
どうやら俺はチート属性を持っているらしい。
全魔法が使えるなんてなんて嬉しいことだ。
「全魔法っていうのはなんでもか?」
「他人の固有魔法は難しいですが、既存の詠唱魔法などは全てですね」
それはうれしいことだ。
というよりも朱とか蒼とか何なんだ?
でも、イメージ的に朱が火で、蒼が水、碧が風で、地は...まぁ、そのままか。
「既存の魔法っていうのは?」
「詠唱魔法です。」
「さっきからあんたが使ってる魔法か。」
「そうですね。」
「ふむ...」
『氷上の魔姫よ 凍てつく矢を放て 氷矢 』
俺がそう唱えると、空中に数本の氷柱が現れた。
「...これが、魔法か。使ってる感じはなんか不思議だ」
「...いきなり詠唱して出来るのですか...やはり凄い。」
「そうなのか?普通じゃないのか?これは初期魔法的なあれだろ?」
「一応、精霊級ですよ?」
「精霊級?」
「詠唱魔法の強さです。低級、単級、中級、精霊級、上級、帝級、幻級、魔級、神級、魔人級の順の強さです。精霊級は、そこまで簡単なものではないですよ?」
「俺すげぇな...魔法の本とかあるのか?」
「あなたもお持ちじゃないですか。その魔導書にも書かれているはずですよ。その本は、あまり見たことがありませんが火の魔法ならほとんど載っているのではないですか?」
「...そうなのか?カーネリア」
【だから、言ってるじゃねぇか。お前が使えるなら小さい炎も出せるって。】
「そういう意味だったのか。」
【おう】
「...その魔導書、会話ができるのですね。」
「めずらしいのか?」
「その魔導書、扱いには十分気をつけてくださいね。」
「忠告どうも。魔法適性も分かったことだし、俺はもうこの街を出るよ。」
「...魔法の使い方には気をつけてくださいね。」
「へいへい」
そう言って俺は、ネロの小屋から出て山を降り、街を出るのだった。
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それから俺はレベル上げや魔法の練度を上げるため、ひたすらモンスター達を狩りまくった。
─────────5年後────────────
「そーいえばさ、カーネリア」
【なんだ?】
「使ってて思ったんだけど、炎以外の詠唱魔法は載ってないの?」
【...俺は、焔の魔導書だぜ?】
「まぁ、そうなるよねぇー」
【俺は熱い男としてずっと生きてきてるんだ。クールなんて無理だぜ無理無理】
「そうか...まぁ、でも必要なものは全部揃ったしな、そろそろ始めるか俺の『復讐劇』を」




