〜お正月〜
あけましておめでとうございます。
今回は復讐関係なしのお楽しみ会みたいなもんですね。
今回も楽しんでいただけたらと思います。
1日ほど遅れて申し訳ありませんでした。
いま、あちらの世界ではちょうど1月1日で元旦の日だろう。正月だ。おせちとかお雑煮とか一度も食べたことがない。だから、こちらで自分で料理とかして作ってみるか。
「カーネリア」
【なんだ?】
「おまえ、料理って出来るのか?」
【は?魔導書がそんなもんできるわけねぇだろ】
「...まぁそうだよな質問が悪かった。料理のレシピとか分かるか?」
【レシピか...前の俺の所有者が作っていたものは大体わかるぞ。だが俺の持ち主は大概料理ができない。自分で作っていると高確率で失敗してんな。たまーに料理ができる奴がいたがそいつの料理はほんとに美味そうだったな。身体があったら是非味わってみたいもんさ】
「ふむ、じゃあその人の料理を教えてくれ」
【別に教えてもいいができねぇと思うぞ】
「なぜ」
【もうこの世界にいない生物とかを主に使ってたからさ似たようなのはいるが...それにその魔獣たちは味にクセがあってな技術がねぇとなかなかできねぇと思うぜ】
「その持ち主はプロの料理人で、お前の火を料理の火力調整とかに使ってたのか」
【間違ってはねぇな】
「魔導書料理とかレベル高いな」
【魔導書料理とかやめてくれやい。照れるじゃねぇか】
「...ま、まぁなにかほかので代用してみるから教えてくれや」
【おう、まず魔兎3匹に火蛇を2匹刺魚を5匹それらを全部さばいてそれぞれに味付けをしてたななにかスパイスだっただろ。次に捌いたそれらに衣をつけて油で揚げていたな。ありゃあ美味そうだった】
「天麩羅か?」
【てんぷら?なんだいそりゃ】
「肉や魚や野菜とかに衣をつけて油であげるもんさ。そのまんまだろ」
【たしかにそうだな。うめぇのか?】
「揚げたてはうまいんじゃないか?」
【食ったことねぇのか?】
「冷めたもんしか食ったことは無い」
【そうか】
「お前の火を使うから手伝えよ。」
【おうよ!】
おせち作ろうと思ってたんだがな、まぁいいか。
そして俺は天ぷらの材料を仕入れに狩りに出かけた。
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...兎系と思って狩ってたが狩りすぎたか?
そう思うくらいに、森兎が山積みになっていた。
まぁ、作りすぎたらペトロとかにおすそ分けに行けばまいいか。上手くできたらだけど...
そんなこと考えながら色々仕留めていると目にキラキラと輝く青い湖が目に入った。
魚を揚げるのも美味いだろう。そう思い、近くの木の枝を折り魔法で加工して簡易だが釣竿を作ってみた。
よほどの大物でなければ折れる心配はないだろう。
そうして俺は釣りを始めた。餌はそのへんでいた芋虫やミミズを餌にした。ここは、あまり誰かが来ない場所なのか魚が多いらしくよく釣れた。というか魚も釣りすぎた。もし、この池に管理人がいたら限度ってもんを知らないとか言われそうだな。
そして俺はもうひとつあることを思い浮かべていた。
エビを捕まえることだ。
おせちの中にもエビが入っている。エビは腰が曲がるまで長生きをすると言う願いが込められているらしい。大掛かりなおせちとまではいかずとも、新年に食べる食材を使うくらいはしたい。そう思ったのだ。
そして俺は転移魔法で海へと向かい、エビを無理やりな感じでとってきた。てか、海にいるエビあれもうただの魔獣だろってくらいの大きさだった。
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「よし、始めるか」
【おう、火力は?】
「最大で油を熱くしてくれ」
【はいはい】
「それくらいでいい」
そういいながら、俺はあげるための準備をしていた。
衣の準備もして、あとは揚げるだけだ。
「そろそろ揚げるぞ」
【へいへーい】
そう言って俺は油の中に食材たちを滑らすように入れた。
衣が揚がっていく音がして、とてもお腹を空かせて来る。
すこしすると最初の奴らができた。
食べてみると外はサクサクしていて食感を楽しめた。
しかし中は食材の旨みが詰まっていてさらにかおりもその食材たちのものが強く香ってきていた。とても美味しくできたな。
そうこうしていると、とってきた食材たちをすべて揚げてしまったようだった。驚くべき量だ。一人で食べるのはさすがに無理があるな、山だよあれ天麩羅山だよもう。
予想通りのことになり、俺は転移魔法を再び使い、ペトロやネロ図書館司書の所へと持っていくことにした。
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「図書館も久しぶりだな」
「ようこそお越しくださいました。キョウヤさん」
「やぁ、唐突だがこれを受け取ってくれないか?」
「なんですか?」
「俺が作ったんだけど作りすぎてな、お裾分けってことだ」
「できたてであついですね」
「まぁ、ぜひ食ってくれや。じゃあな」
「えっ!ちょっと...行くの早いですね。」
ぱくっ!もぐもぐ
「...!おいしい」
俺は有無を言わさずその場を立ち去った。あれ受け取れないって言われても困るもんあげよう。
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次に俺はペトロの所へと来た。
「ペトロ〜いるか〜?」
「どうしたの?キョウヤ久しぶりね」
「まぁ、そう言いつつ最近までもよくあってたけどな」
「そうね、ところで何の用?」
「何も言わずにこれを受け取ってくれ」
「これは?」
「俺が作ったもんだ多分味は大丈夫だから晩飯にでもしてくれやちょうど時間的にもいいだろ」
「いいの?キョウヤ」
「あぁ、食材を狩ったら使うしかないのに馬鹿みたいに狩って揚げ物の量も半端じゃなくなったからなぜひ食ってくれじゃあな」
「あぁ、ありがとうなキョウヤ」
そういい俺はネロの所へ向かった
「...キョウヤの手料理か美味しいのか?」
ぱくっ!もぐもぐ...
「...私より料理上手い?」
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「ネーロー」
「あらキョウヤさん」
「はいこれお裾分け!じゃあな」
「えっ、ちょっ!」
無理やり押し付け俺はそうそうに立ち去った。
あいつは何かとめんどくさい。
まるで大阪のおばちゃんみたいな勢い手間話しかけてくる。第一印象は全くあてにならないな。
そして俺はやっと元の場所に帰った。
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「やっと渡し終わったわ」
【ははは、お疲れだねぇ】
「お前も食うか?」
【料理もできるんだなぁ、美味そうだが俺には体が】
「俺に憑依すりゃいいじゃねぇか。感覚共有できるから味も感じられるだろ」
【...そりゃありがねぇな。ならお言葉に甘えて】
「おう」
そして俺は体をカーネリアに貸した。
ぱくっ。もぐもぐ。
【こりゃあ!うめぇな!】
「だろ!うまく出来て良かったよ」
【もっと食いてぇ】
「まだあるから俺の腹が満たされるまでは好きに味わえ」
【おう!】
いつもは1人だったが誰かと食べるのは悪いもんじゃないなとそう思った1日だった。




