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自己紹介とかそういうの その2

ラミアさんに会いに行こう。

そういうわけで門から歩き始めました。

スタスタと城内を進む。

隣にはリザードマンのクロコさん。

まともそうな人です。

今のうちに聞きたいことを聞いておこう。

まずはなにから聞こうかな?

ウーン。

と悩んでいると、クロコさんから聞いてきた。

「エーコは、私たちが怖くないのかい?」

うん?

そりゃ、ビックリはしましたけどね。

「怖くないですね。美味しくないですよ」

その答えに、クロコさんは笑う。

「ハハ!やっぱり君は変わってるね。そりゃ、友好的だけど、私たちは一応魔物だからね」

魔物。

やっぱりそういう世界なのね。

「皆が友好的じゃないんですね」

「そりゃそうさ。昔よりは増えたけど、理性のある魔物なんて一握りさ」

フーム。

人間からすると好意的な存在ではないと。

今は多少違うみたいだけど。

「ま、補食されなきゃ何でもいいです」

その答えに、クロコさんはまた笑う。

なにかおかしかった?

「ほんとに変な子だよ。これからよろしくね」

「?…はい、こちらこそ」

こっちに来てから、

普通の人間を見たことないですし。

そういう世界だと思って、納得してました。

先入観って大事だなぁ。


そのあとも色々話をして…



……



この世界について色々聞けたよ!

描写は省くよ!

長くなりそうだからね。

会話めんどくさいし。

…おっと、本音が。


まず、この世界の魔物の立ち位置。

一方的に敵視されていない。

人間じゃない種族ってだけらしい。

モチロン悪さをするやつもいる。

でもそれは人間も同じ。

そういった手合いに対処するのが


ギルドと騎士団。


ギルドはいわゆる自警団のようなもので、

地方の揉め事を解決する何でも屋。

誰でもやれるので、魔物がいたりする。

風当たりは強いらしいけど。

騎士団は王国周辺を統治するエリートさん。

人間限定だけど、それはそれは強いらしい。

クロコさんも見たことないんだって。


この城から王国はとても遠いらしい。

行くつもりはないけど。

世界観説明終了。


あと、買い物をどうするか聞いてみた。

この城だけで自給自足は…多分出来ない。

他はよくても私が無理だろう。

今後暮らす上で、死活問題である!

「買い物ってどうしてるんですか」

答えに困った様子のクロコさん。

まさか、したことないとか言わないよね。

「そういえば最近行ってないな。そうだよな、人間が暮らすのなら買い物は必要だよなぁ」

一人納得した様子のクロコさん。

そりゃそうでしょ。

魔物の皆さんは暮らせるかもですけど。

これからは私も暮らすんです。

「買い物は西の方に、そこそこ大きな町があるからそこですればいい。往復で二日かかるけどね」

ぐぬぬ、遠い。

この世界ではそれくらい普通なのか。

前の世界の便利さが恋しい。

「そうなんですか…ちょっとした旅行ですね」

「私らがついていけたらいいんだけど。生憎まともな人型がすくないからね、この城は」

昔はなぁ…と、遠い目をするクロコさん。

ってことは行くときは私一人か。

面倒に巻き込まれなければいいけど。

おっと、これはフラグか。

「ま、まぁ。大丈夫ですよね」

「……」


へい!

なんとか言ってください。

…不安だ。



「もうすぐラミアの部屋だ」

後のことはあとで考えよう。

今は挨拶回りだ。

わかってはいるけれど、

ラミアさんも魔物なんだろう。

「ラミアさんってどんな人ですか」

聞いておかなければ。

「…まぁ、会えば分かるよ。表裏がない人だから」

なんか、引っ掛かるもの言い。

ちょっと不安になってきたぞ。


そんなこんなで、つきました。

「ここがラミアの部屋だ」

コンコンとノックをするクロコさん。

入っていいかと聞いている。

「何の用よクロコ~」

中から間延びした声が聞こえてくる。

寝てたんじゃなかろうか。

「エーコが挨拶したいんだとさ。入るぞ」

と、クロコさんが言う。

するとパチンと鍵のかかる音。

「!!ちょっと待って!」

そう言うやいなや室内から騒音が。

ドッタンバッタン!

散らかってたのかな。


待つこと数分。

これでいいかしら。

と、声が漏れてきた。

そして鍵の開く音。

「入っていいわよ~」


だそうだ。

と、クロコさんが扉を開ける。

ようやくのご対面だ。

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