≡苦い思い出≡
第3話です!
急いで、作った話しなので変な箇所が多々あると思いますが、暇な時に読んで下さい!宜しくお願いします!
――――――――――――――登場人物:主人公=柴崎隼人・後輩=杉原順平・後輩の彼女=立花リカ
『遅くなっちゃって、ごめんなさい』
『大丈夫だよ。チエちゃん』
「チエちゃんって言うんだ」
俺は何でもいいから、言葉を発したかった。
『あっ!初めまして、有村チエです!』
格好の割に、真面目そうな口調で少し戸惑った。
「しっしっ柴崎隼人です。よっ宜しく」
しまった!めちゃくちゃ噛んだ!ぁあ〜何やってんだ俺!
『隼人センパイ!取りあえず、店行きましょう!』
「それも、そうだな!」
俺は、顔を真っ赤にしながら答えた。
俺達は、そこら中にいる客引きの的になるのが、面倒だったのもあって、最初に声をかけて来た、いかにもな男に連れられて、店に入った。『…何名様でしょうか?』
「4人」
『4名様、ご案内です!』
席に案内され、席に着くと順平とリカが俺の前に座り、チエが横に座った。
「えっえっ?何これ?」
順平とリカは、あたふたしてる俺を見て笑っていた。
それに、つられてチエも笑った。
『センパイ!いいから、座りましょ!』
俺はすでに、茹で上がったタコみたいだった。
『すいませ〜ん!生四つ!』
『はい!喜んで〜!』
ビールが来るまで、たった数分が数時間にも感じた。
『それじゃ、乾杯〜』
グラスが良い音でなる。
『センパイ!もう一回、お互い自己紹介した方がいいじゃないですか?』
「確かに…」
「えっと…」『有村…』
しまった!被った!
本日、2度目の失敗。
『キャハハ〜面白いですね。柴崎隼人さんですよね?』
「はい、柴崎です」
俺は、恥ずかしくなって彼女の目が見れず、下ばかり向いていたが、格好がすごくて下も向けなかった。
『隼人さんは、リカさんと順平さんのセンパイなんですよね?』
「うっうん!」
『アハハッ隼人センパイ!緊張し過ぎですよ〜』
「人見知りなんだよ!」
リカも笑っていた。俺は、リカにこんな姿を見られたくなかった。
それから、1時間ぐらいが経った。
『ちょっとトイレ』
順平が、トイレに立ってから流れは変わった。
『私も、実は人見知りなんですよ。一緒ですね!』
一瞬ドキッとした…
派手な格好だけど、すごく優しい良い子だと、話していてわかった。
同時になぜ、チエが派手な格好をするのか気になってしまった。
「チエちゃんは、すごいセクシーな格好だよね?人の目とか気にならないの?」
チエは、急に顔色を変え少し怒った表情で言った。
『おかしいですか?』
「そんな事ないよ」
ガタンッ…
チエは、急に席を立った。
『すいません、帰ります!』
リカが心配そうな表情で聞いた
『チエちゃん、どうしたの?』
「ごっごめん…俺が変な事聞いちゃったから…」
トイレから、戻って来た順平は、何が起こってるのか、わからずやばい雰囲気を感じて、もう一度トイレに駆け込んだのが、ちらっと俺のアングルから見えた。
『リカさん、ごめんなさい…』
そう言って、足早に店を出るチエ。
今にも泣き出しそうなリカを、俺は置き去りにして彼女の後を追った。
「順平!順平!ごめん、ちょっと行ってくる!リカちゃん宜しく!」
『なっ…何かあったんですか?』
順平は、知らない顔をしていた。そんな、順平に少しイラっとした自分がいた。
俺は店を出て、周りをキョロキョロしてチエを探したが見当たらず、見当もつかないまま、新宿駅に向かった…