命題2
久しぶりの出現
久しぶりの暴君(笑)
男は微動だにしなかった。否、出来なかったと言ったほうが正しいだろう。それだけ、それは唐突に、しかも意外性と普遍性を持っていたのだ。何にせよ、それは男の範疇を越えていた。
「・・・ははは」
男は力なく笑った。その笑いはどこか自嘲のような色合いを含めており、空しかった。男はヘタリと腰を地に下ろし、両腕をだらりと垂らし、静かに涙を流した。
「くそ・・・、全くだな」
頬を伝った涙はゆっくりと地面に落ちて、吸い込まれていった。空は茜色に染まっており、地平線には既に夜が迫ってきている。太陽は山の後ろに姿を隠し、辺りの木は影を下ろしている。
「なんでもっと早く言えなかったんだろうな・・・」
自身に問い掛けた疑問は、行き場を失ったアリのようにちんけで惨めだった。黒い手が伸びてくる。早くしないと、またあの繰り返しだ。同じ過ちは、二度と繰り返したくない。握り締めたこぶしにありったけの勇気と根性を込めて、ゆっくりと立ち上がった。
そして、男は言った。
「おれも前から好きだったんだ。付き合ってください」
そう、目の前の、人生の半分は一緒に過ごしてきた、いつの間にか身長を追い越した、ずっと前から好きと言えなかった―――、目の前の幼馴染に言った。
「・・・遅すぎるわよ、バカ」
そう言って、ずっと好きだった人は、力なく頭を男の胸に預けてきた。
男は、ずっとこの小さな愛しき人を守っていこうと、心に決めた。
END
・・・へ?全然言葉遊びじゃない?
・・・気にすんな!!!(笑)




