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間違いませんでした、それだけです。

作者: 夜宮
掲載日:2026/06/05

後悔という名の懺悔です。なんてね。




あの日万引きしかけた自分を律したのは間違っていました


あの日包丁を握った自分を律したのは間違っていました


間違いに間違いを犯し続けて転んだ先の人生

まさかの普通以下の弱者でした



あの日飴一個でも盗って補導されてたら


あの日包丁を突き立てて務所に入ってたら


今はこうじゃなかったはず

もっと立派になれたはず


間違いに間違いを重ねた結果 お先真っ暗なんて喜劇のみすぎかもしれない



私が私であることが間違っていたなんて困りものです


律した理性は正しくとも 先の人生は約束してくれませんでした


死ぬのにもお金がかかるし 生きるのにもそれなりに

苦労や悲しみが折り重なって笑い話にするしかないやいや


さよならの数だけ強くなれると思ってました


まさか真逆のホームラン


マイナスからのスタートなんてあと何回すればゼロに立てるかしら


今更無理か 屁の河童


おとぎ話に目を輝かせられる子供になりたかったな




あの日葛藤した時の絶望をお前は知ってるかい


握りしめた拳 目の前のお菓子 暖かい財布 冷たい心 一筋の正義感


足りなかったのは間違いを犯す勇気だけ



あの日葛藤した時の絶望をあんたは知ってるかい


軽い包丁 扉の隙間の家族 遠くの笑い声 近くの歯ぎしり 息を詰める苦しさ


足りなかったのは間違いを犯す覚悟だけ









ハッと我に返った



きっとそうさ全て夢だ


良い子にはご褒美があるんだから


悪い子になれなかった私はきっと良い子だから

だからだから


あの日の間違ってた私にさよならを


今この日を生きている私に拍手を




そしてあわよくばトドメを刺して

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