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メゾフォルテ

 夢を見ていた、ぼんやりと、起きたら何の夢を見ていたかさえ、思い出せないような夢を。


 アスカ、目を覚ます。


アスカ いててて…。あれ、ここは…。


リス 目覚めましたか。無事でよかったです、アスカさん!


アスカ コリスちゃんも無事だったんだ。よかった…。


 アスカの頬を涙がつたう。


アスカ 私、怖かった。


リス アスカが戦ってくれたから、私は今も生きていれるんです。ありがとうございました。


アスカ よかった…。そういえば、コリスちゃんの方こそ大丈夫?


リス いろいろ負傷してますが、ひとまず動けるので、大丈夫です!見苦しいところを見せてしまいましたね。


アスカ ううん、そんなことないよ。私を守ってくれたでしょ。こちらこそ、ありがとね。


リス 相棒ですね!


アスカ うん!そういえば、あの天狗みたいなのは何者なの?


リス あれは、災いのタネを育てる者、我々が倒さなければいけない相手です。


アスカ 敵ってことだね。


リス その通りです。奴がいる限り、災いが大きくなってしまうでしょう。


アスカ またすぐ襲ってこないかな…。


リス アスカの力を恐れているはず、すぐには襲ってこないでしょう。ただ…。


アスカ ただ?


リス やつは人々を魔道に導き、そのエネルギーを吸い取ることで力を増していきます。アスカの力を

知った以上、力を増幅するために動き出すはずです。人々に被害が及ぶ前に、倒さなければいせません。アスカには辛いことだと思いますが…。


アスカ ううん、人々に被害が及ぶ前に、戦わなきゃいけないんだね、わかったよ。


リス アスカは強いですね。


アスカ そんなことないよ。でも、私、あいつと闘ってる時、だんだん意識がぼーっとしてきて、なんか不思議な力が湧いてくる感じがしたの。


リス それは、アスカが神の力を使ったのです。あの時、神社で神に触れることができたのも、トラックがアスカをすり抜けていったのも、全てはアスカに神の力が宿っているからです。


アスカ 私に…神の力が…。


リス はい、そして、あの天狗のような敵もまた、神なのです。神は神でも、我々に災いをもたらす、疫病神です。神に対抗できるのは、神の力を持つ者のみ。私は、神の力を持つ者がいつか必ず現れることを信じて、あの神社で長い時間待っていました。


アスカ そうなんだね。コリスちゃんもずっと大変な思いをしてたんだね。私にできることはやるよ!


リス ありがとうございます。では、また神社で会いましょう!


アスカ うん!じゃあね!


 リスはとぼとぼ歩きながら、道端へ消えてゆく。

 学校にて。


サクラ アスカ、火事こと聞いた?


アスカ え?何のこと?


サクラ 知らないの?ここらへんで、火事が何件も起きてるみたい。詳しいことは分かってないんだけど、なんか怖いよね…。


アスカ 知らなかった…。ねぇ、それっていつ起きたかわかる?


サクラ 全部昨日の夜中だよ。


アスカ あいつの仕業だ….。


サクラ あいつ?


アスカ ううん、何でもないや。でも、なんか怖いね。


サクラ うん、気をつけようね。


 放課後、アスカは神社へ向かう。

 鳥居の陰から急に男が現れる。


アスカ あ、あの時の変態ジジイ!


男 変態ジジイとは、俺も落ちぶれたもんだなー。それにしても、初めてにしちゃあ、よく力を使いこなしたもんだ。大したもんだな、お嬢ちゃん。


アスカ おじさんは、私たちの味方なの?


 リスがちょこちょこ走ってくる。


リス この人は私たちの味方です。ちょっと頼りないですが。


男 だれが頼りないって?しかし、昨日の火事騒ぎで、すごいことになってるな。


アスカ やっぱり疫病神の仕業なの?


男 間違いないな。厄介なのは、やつが直接手を下してるわけではなく、人々が抱える負の感情を煽って、それを食ってやがる。


リス これからも増えるでしょうね。


男 あぁ、そして、その分だけやつは力を増していく。叩くには、早ければ早い方がいいってことだ。できるかい?お嬢ちゃん。


アスカ 私にできることはやるよ。


男 そいつは結構、さすが、神の血が流れてるだけある。


アスカ 神の血…?


男 神の力を使うことができるのは、神の血が流れてるからだ。お嬢ちゃん、両親はいるかい?


アスカ 物心ついた時にはもう、いなかった…。私は施設に預けられて、育ったの。でも、そこの人たちがみんな優しくて、いつかみんなに恩返ししたいって思ってた。


リス そうだったんですね、アスカ…。


男 希望の光ってわけだな。よろしく頼むぜ。


アスカ うん、わかってる。


男 前の闘いで覚えてるかもしれんが、お嬢ちゃんは強く念じるだけでいい。やつを倒すイメージを強く保ち続けれるかどうかが勝負だ。


リス アスカならきっとできます!


男 やつは風を操って攻撃をしかけてくる。それはこのリスがうまく避けてくれるさ。


リス この前は不甲斐ない姿をお見せしました。次はそうはいきません。


アスカ コリスちゃんも、よろしくね!


男 よし!じゃあ、そろそろ向かうとするか。神殺しによぉ!


アスカ どこにいるかわかるの?


男 あぁ、任せとけ。ほんじゃ、コリスちゃん、よろしくな。


 リスが赤い木の実をかじり、龍と化す。


龍 乗れ。


男 いざ、出陣!!


アスカ おー!!


龍 お前が仕切るな。


男 今日もこの街で必ず何かが起こる。やつは近くに現れるはずだ。そこを叩くぞ!


 その時、大きな爆発が発生する。一同は、爆心地へ向かうのであった。


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