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7話「バランス、何が正義?」

ー龍太ー

四天王の一人を消して街に戻る途中、空が突然割れた。

またかよ……と思いきや、出てきたのはあの疲れ果てた仙人エロス(神)だった。 ヨレヨレの仙人服、目の下にクマ、片手に酒瓶。

神(仙人)「おいおいお前……またやりすぎだじゃろう。


最近魔王軍の四天王が這いずり回ってるって噂で持ちきりだぞ。エリスに怒られるからな!!」


俺はニヤリと笑う。 「別にいいだろ。俺は裏切られた痛みを10倍返してるだけだ」

神はため息をつき、空いた酒瓶を地面に叩きつける。


神「いいかガキ、世の中は善と悪のバランスで成り立ってるんじゃよ。

お前みたいなのが暴れすぎると、悪が減りすぎて善も成り立たなくなる。

昔からそう決まってるんじゃ。勇者が出たら魔王が出る、魔王が弱ったら勇者が弱る。

お前今、完全に悪側に振り切っておるぞ。これじゃあ世界が崩壊するのじゃ」


挿絵(By みてみん)


俺は一瞬、動きを止めた。

「……は?」


神「だからほどほどにしろって言ってるんじゃ

復讐はいい、痛み10倍もいい、でもスケールデカくなりすぎだろ……!」


神「魔王倒したら次は何だ? 神倒すのか? 俺か!?」


俺「……いや、まずは街を離れる。

くそ魔王のせいでこの街に居たら、巻き添え出す。

迷惑かける前に、俺は放浪する……」


俺はゆっくりと神を見上げる。

脳裏にフラッシュバックが走る。

――現代で、小学生を助けて死んだ俺。エロス神は自殺と勘違い!

――神から「死にたくても死ねないスキル」を押し付けられた俺。

――裏切られて這いずり回った痛み。

――でも、俺は最初から「悪」だったのか?

俺は突然、笑い出した。

「はは……はははははは!!」


神「な、何じゃ急に……」


俺は神を指差して、声を張り上げる。

「お前、何言ってんだよ!!」


神「え?」


俺「善と悪のバランス? 世界が崩壊?

そんなもん知るか!!

俺は小学生を助けて死んだんだよ! それが『悪側』に振り切れるきっかけかよ!?

お前が俺に地獄スキル押し付けて、復讐の道に放り込んだんだろ!?

だったらこれは全部、お前のせいだ!!」


神「いや、ちょっと待つのじゃ……」


俺「待たねえよ!!

俺は最初から正義だったわ。

裏切り者を裁くのは正義、

闇組織を潰すのは正義、

魔王軍が世界侵略しようとしてるなら、それを止めるのも正義!!

お前が言う『バランス』なんて、ただの言い訳だろ!

悪が多すぎて善が苦しんでる世界を、俺が正すだけだ!!」


神(明らかに動揺)「お、おい……そんな解釈されると俺が悪者じゃ……」


俺は拳を握り、空を見上げる。


「……へへ。いや、もうニヤリじゃなくて、堂々と笑おう」

「これからは正義の名の下に、10倍の痛みを悪に還元する。

魔王? 四天王? 全部、裁いてやるよ」


神「待て待て待て! 嫁に殺される!!

お前それ完全に勇者じゃん!! スキル返せ!!」


俺は神に向かって中指立てて、背を向ける。

「遅いよ。お前がくれた地獄スキルが、正義に使われようが」


「――こうして、神がくれた地獄スキルが、正義の名の下に暴走を始めた。エロスよ……お前のバランス、俺が10倍返しで壊してやんよ。」

7話更新しました!


エロス登場(笑)

龍太はこの世界に来て初めて心のうちを!

エロスの作った世界の仕組みとは…現世と何かしらの関係が、ここから龍太ワールドが広がります。


読んでくださった皆様、ありがとうございます!

感想やブックマーク、すごく励みになります^ ^


次は……意外な展開がくるかも? お楽しみに!


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