6話(ロキ逝く!ニヒルと魔王?)
ロキ(笑いながら)
「油断したねぇ、ライルくん」
龍太(血を拭いながら、ニヤリ)
「……お前、さっきからライルって呼んでるな。何故名前を?」
ロキ(肩をすくめて)
「気のせいだよ〜。さぁ、次は本気で行くよ!」
ロキが無数に分裂して行く…………
ロキの無数の幻影が同時に攻撃。短剣の雨、偽の爆発、空間歪曲で龍太を翻弄。
龍太(血を吐きながら)「くそっ……全部幻かよ……見切れねえ……」
(骨が軋むような激痛が、10倍になって全身を駆け巡る。
内臓がねじ切られる感覚、砕けた骨の破片が肉を抉る痛み……
普通なら即死レベルのダメージなのに、死ねない体はただ苦しみを増幅させるだけだ。
「ぐあぁっ……!」)
ロキ(笑いながら)「魔法適性ゼロの人間が、神と渡り合おうなんて百年早いよ〜。諦めなよ、ライルくん」
龍太(膝をつき、息を切らす)「……確かに、魔法は使えねえ」
(でも、頭の中に、現代の記憶がフラッシュバック)―空手の道場、合気道の呼吸、剣道の気合、体を極限まで鍛えた日々――
龍太(ゆっくり八相の構えで目を閉じる)
(……なんだその光? いや、待て……あれは、光じゃねえ。
ロキの周りの空気が、黒く……腐敗したように歪んで見える……!?)
「……でもな、俺は魔法なんか必要ねえ」(深く息を吸い、吐く。全身から薄い青白い光が滲み出す)
龍太(目を開き、静かに)「俺の武器は、氣だ」(瞬間、龍太の周囲の空気が震える。ロキの幻影が一瞬、揺らぐ)
ロキ(少し驚いた顔で)「……なんだその青白い光?魔法適性ゼロのはずだろ?」
龍太「魔法じゃねえ。俺が30年磨いてきた『氣』の流れだ」
(龍太、地面を強く踏みしめる。衝撃波のように氣が広がり、ロキの幻影が次々と弾け飛ぶ)
龍太(日本刀を構え、ゆっくり歩み寄る)
「お前、やっぱり知ってるな。お前、俺が転生者って事を……!」
ロキ(膝をつき、苦笑)「……バレたか。でも、もう遅いよ。エロスが認定した異端は、生きて帰れない」
龍太(一閃)日本刀が空気を切り裂く。ロキの胸に深く一太刀が。
ロキ(驚いたように目を見開き、ゆっくり倒れる)「……ぐっ……やるねぇ……」
(最後の力で、龍太を見上げて)「その剣は……300年前、ニヒルが……俺と戦った時の……」
ロキ(目が虚ろになり、体が漆黒の光に溶け始める)「……懐かしい……匂いがする……」
ロキの体が黒い亀裂に覆われ、10倍の痛みで内側から崩壊していく。
ロキ(最後にニヤリと笑って)
「……面白い人間だったよ。魔王様に、よろしくな〜」
ロキが完全に消滅。
静寂……。
(突然、空気が再び歪む。
今度は深い紫の光が広がり、 ホログラム?のような静止した投影が浮かび上がる。
玉座に座る巨大な影の魔王。角が生え、目が赤く輝く威圧的なシルエット。
投影なので、少しチラつき、半透明で不気味。)
魔王(低く響く声)
「……隠鬼神ロキを、消したか。
バランスを乱す異端者よ。面白い」
龍太(鬼丸国綱似!を構え、息を整えながらニヤリ)
「……流れが、爆発的に固まって来てる。
次はお前だ」
――龍太が一歩踏み込み、刀を振り上げる!
斬撃の軌跡が光を放ち、魔王の投影を真っ二つに切り裂く。
ズパァァン!!
(投影が歪み、静止画のようにチラついて消滅。
魔王の笑い声だけが残響する)
魔王(遠くから)
「ふん……来るがいい。
地獄の痛みを、存分に味わわせてやろう」
投影完全消失。
龍太(刀を肩に担ぎ、静かに呟く)
「……地獄のプレゼント、楽しみだな」
6話更新しました!
隠鬼神ロキ、ようやく旅立たせました(笑)
龍太の「氣」覚醒と鬼丸国綱の活躍、書いてて自分でも鳥肌立ちました。
魔王の投影もようやく出せて、ここからスケールが一気に広がります。
読んでくださった皆様、ありがとうございます!
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次は……神がまた絡んでくるかも? お楽しみに!




