第3話 ウェアラブルグラス その3
ウェアラブルグラスに関する話です。
ARグラスとかMRグラス、最近ではXRグラスと呼ばれているものです。
かけているグラス内に情報が表示されるやつです。昔の漫画だと敵の位置が表示されたり、
つよさが表示されたりするやつです。
と今までの話はそうでしたが、今回はVRグラスです。
基本的に透過されてないグラスをかけて観るもので、眼鏡のように外の視界が見えるわけではないです。
動画を観たり、自分の意志で動かすゲームなんかができます。
202X年…
二人の夫婦が居間でテレビを観ていた。
コマーシャルに切り替わって、
おもわず、旦那が「いいところだったのに。」と口走った。
仕方なく、テレビのコマーシャルを観ていると、
どうやら新しい掃除機のCMらしい。
CMの内容はこうだった。
『あたらしい 掃除機』と大きな文字でテレビ画面を占領しながら、
「掃除機に革命が!」とナレーションが入る。
「これはすごいぞ!」のナレーションとともに、
見慣れない掃除機がテレビに映し出された。
どうやら、『VRクラウド 掃除機』というものらしい。
説明を聞いていると、この掃除機は遠隔操作で、
家庭の部屋を掃除してくれるらしく、クラウドサーバー側(企業側)で、
待機しているオペレーターが掃除機に搭載されているカメラを通じて、
操作するらしい。
これに旦那が「なんか同時接続数に制限がありそうだな」と口を漏らした。
奥さんが「クラウドゲーム機みたいなやつな感じね。」
「ゲームしている人数が多いと、プレイできないやつ。」と返した。
CMでは旦那の言葉を聞いていたかのようなタイミングで、
「同時接続数 XXXXX人」と注釈が入った。
「やっぱり人数制限があるんだ。」と旦那が口に出した途端、
「今なら、なんと! オペレーター 千人増員です!」とナレーションが入った。
この場合のオペレーターは電話受付の人なのか、遠隔で掃除機を操作する人なのかは、
よくわからなかった。
これを聞いた奥さんが「さっそく注文だ!」と電話をかけようとしていたが、
旦那さんが「ちょっと待った!」と冷静に引き留めた。
自分のファイルを見てみると、この話(漫画版)も7年前(2017年)らしく、
今現在だと、技術がいろいろと追いついているかもしれません。
セキュリティー上問題がある機器をあえて書いてみました。