第1話 ウェアラブルグラス その1
ウェアラブルグラスに関する話です。
ARグラスとかMRグラス、最近ではXRグラスと呼ばれているものです。
かけているグラス内に情報が表示されるやつです。昔の漫画だと敵の位置が表示されたり、
つよさが表示されたりするやつです。
』
202X年…
顔認証システムが発達し、コンビニなどにも設置された。
これにより、どの人物の『顔』が何を買ったかなどが、
データベース化された。
ポイントカードがなくても、ある程度の情報を得ることができるのだ。
管理室では人の顔の画像にIDが振られ、買い物履歴から、
どの商品をお勧めするかなどを、はじき出していた。
そして、それを店舗に送信した。
コンビニ店員「これ、いかがですか?」と
実際に店員がポイントカードを出さない客にも、おすすめをしていた。
しばらくして…
AコンビニとX社が提携し、ウェアラブルグラスを開発した。
これを使えば、自身がかけているウェアラブルグラス内に映った人物がどんな商品が欲しいか、
およそわかるのだ。
これを一般に市販したところ、売れに売れ、
町中にグラスをした者があふれかえった。
企業だけでなく、庶民も他人の細かい情報に興味があったのだ。
そして…
BコンビニとY社が提携し、ウェアラブルグラスを発売した。
CコンビニとZ社が提携し、ウェアラブルグラスを発売した。
そのうち、AIが発達してきた。
会社はコンビニの情報をもとに、ウェアラブルグラスに機能を追加してきた。
A社は年収を予測するウェアラブルグラスを開発した。
それを使えば、道を歩いている人の年収が手に取るようにわかるのだ。
B社は趣味を予測するウェアラブルグラスを開発した。
それを買った者がグラスをかけ、街を歩いているときに、
「前を歩いている人、このグラスに変態と出ているね。」と
つい口走ってしまった。
前を歩いていた人も「バレたか!」と口に出しそうになった。
それから、ウェアラブルグラスの開発競争が過激になり…
「個人情報が!」
「AIが!」
といろいろと問題になり、ウェアラブルグラスのサービスは廃止された。
自分のファイルを見てみると、この話(漫画版)はどうやら7年前に描いたものらしく、
今現在だと、技術がいろいろと追いついているかもしれません。




