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ハーレム建国記 〜女の子はみんな俺が嫌いです〜 ReMake  作者: Red/春日玲音
第二章 激動!?クレイドルの街とセシル共和国

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穏やかな日々 ~激闘・家庭菜園~ (Re)

ちゅんちゅんちゅん……。


小鳥のさえずり……爽やかな1日の始まり……の筈だが……。


「ん……んふぅ、ちゅ……ふぁ……。」


爽やかな朝、寝台では淫らな音と声が響く。


すでに限界を迎えている少女が切ない声をあげる。


少女は絶叫と共にビクッと身体をのけぞらせた後、そのまま男の胸元に倒れ込んでくる。


「エヘッ、またされちゃったですぅ……。」


耳元でそう悪戯っぽく囁いてくる。


身体に力が入らない少女の、精一杯の反撃?らしい。


そしてその少女の攻撃?は確かに効果があり、また、彼女を追い詰めるきっかけにもなる。


その後、2ラウンドばかり立て続けに済ませた後、身体に力が入らない彼女をお姫様抱っこで浴室に運び、綺麗に身を清めてやる。


ベッドで事を済ませていないと、ここで新たなるラウンドが始まってしまうので、賢者モードになってからの入浴が基本だ。


「ふぅ……、レオンさんは朝から激しいのですよ。」


「いやならやめるぞ?」


「……止めたら、別の女の子襲うです?」


「……だな。」


「……だったら仕方がないのです。他の女の子を救うためにも、アリスが毒牙にかかってあげるのです。」


そう言いながら朝食の支度を始めるアリス。


ハルファス神聖国とクヴァール公国の争いに端を発した東方動乱から逃げるようにしてやってきたこの地。

クァール連邦という、多数の小国が集まってできた国家の中でも、一際小さく辺境にあるエリカ共和国の一都市であるクレイドルの街から少し離れた未開地の一角にある寂れた廃教会。

人目を避けて暮らすには丁度いいと、ここを拠点にし、生活が落ち着き始めて、約1か月が過ぎようとしている。


住む場所が決まれば、当然生活も落ち着いてくる。

生活が落ち着いてくればやることは一つ……。という事で、毎晩のように、夜中にアリスの部屋に忍び込んで、アリスを自室へと攫い一緒に眠り、朝、起きぬけにアリスを襲う。これがここ最近のルーティーンだった。


因みに、アリスの部屋に行く前には、他の女の子を相手にしている事はスルーだ。


夜、どれだけの女の子といたそうが、朝は必ずアリスと迎える。そんなある種の特別感が、アリスの胸の内に眠っていることは、アリス自身気付いていない。


もっとも、俺自身、何故朝をアリスと迎えたいかなんて言う気持ちは、気付いても無視を決め込んでいる。

多分認めてしまえば、俺の持つスキルが壊れからだ。


ナイトメアモードハーレムパック……これが俺のユニークスキルの正式名称だ。

効果は、女の子とエッチな事をすることで、相手のスキルを手に入れたりステータスが上がるなど、俺を強化してくれるというもの。

正確に言えば、直接エッチをする必要もなく、エッチな行為を目の前でさせるだけでも効果がある。勿論、直接エッチな事をした方が効果は何倍にも高いのは間違いない。


こんな美味しい話が本当にあるのか?と最初は疑ったものだが、本当にあったのだから驚きだ。

但し、上手い話には裏がある、という事で、このスキルにも当然デメリットはあった。

それは、女の子とエッチをすると、使用者に対するヘイトが跳ね上がるというもの。

エッチの回数を重ねるほど相手の怒りは際限なく高まっていくらしい。

何でも、以前このスキルを所持していた人の最後は、女の子数人がかりで滅多刺しにされたのだとか。


つまり、このスキルを所持している限り、甘いイチャラブ生活は不可能という事。

だったら、鬼畜な所業に走るしかないじゃないですか?


……そう思っていた時期が俺にもありました。

しかし、そんな俺の前に現れた女の子の中に「慈愛」から始まるスキルや加護を持つ者が現れた。

そしてこの慈愛シリーズを所持している女の子たちには、ナイトメアの効果が薄いらしく、強化がなかなかできない代わりに、俺に対するヘイトも溜まらないという。


まぁ、そんな事もあるだろう、と最初は気にしていなかったのだが……。

サーラにアリス、セレスにミアにメルナ……。流石に多すぎじゃね?

女神ってそんな簡単にポンポンと加護を与えるものなのか?

そう考えていたある日、俺は、夢の中で久しぶりに神様じーさんと会う。



「ホッホッホ、一人よ、久しぶりじゃな。」


「あぁ、久しぶりだ。」

俺は何もない真っ白な空間の中に浮かぶじっちゃんを見る。

突然ではあるが、色々聞きたいことがあったからちょうどいい。

「実は……。」


「解っておる解っておる。」


流石神様だ。何も言わなくても伝わるらしい。


「セシルちゃんじゃろ?あの娘のサイズは94のFカップじゃ。パフパフが至高じゃよ。」


「そうなのか?Fカップ……って違うわっ!」


俺は枕を爺さんに投げつける……って、この枕どこから現れた?


その後、爺さんのボケに突っ込みながらも聞きだしたところによると、まず、女神の慈愛は、予想通りナイトメアに対抗できる加護だそうだ。

慈愛持ちにナイトメアを発動させると、その効果を打ち消すどころか、スキルに侵食して徐々に効果を無くしていくという。


俺の周りに、慈愛持ちが多いのは、俺の持つナイトメアスキルを破壊するために、女神様がホイホイと与えているそうだ。

因みにその女神様は、以前俺が襲いかけて未遂に終わったあの女神様だという……かなり嫌われているらしい。


もっとも、そんな事でスキルを失ってしまったら面白くない、と、目の前の爺さんをはじめ男神の有志たちによって、俺の知らないところでフォローをしてくれているらしく、当面はスキルが無くなる心配はないという。


「そうか……なら取りあえずはこのままでも問題ないんだな。」


「そうじゃ。今のまま、慈愛持ちを隷属させていけば、その内慈愛に対する抵抗も出来るじゃろう。」


なるほど。メルナさんたちを支配下に置いたのは間違いではなかったという事だな。


その後も、爺さん神様と藩士をし、色々な疑問点を解決していく。

その中で分かった意外な事実……。


「な……んだ……と……。」


俺の称号「スピードスター」の元になった、早い体質。

アレは実は体質ではなく「女神の祝福(のろい)」なんだとか。

あの時の未遂事件の際にかけられたのだとか。

祝福(のろい)の効果は、「早く終わらせて女の子に負担をかけさせない」というだけでなく、「交わる前に終わらせて、ナイトメアを発動させない」という効果もあるらしい。


……なんてこった。じっちゃんたちのフォローがなければ、祝福(のろい)が正しく効果を発揮して、俺はいまだに童貞のままだったってことか?


おかしいと思っていたんだよ。ティーナ達に対しては、普通に出来るのに、メルナさんやアリス相手だと、どうしても早くなるんだから……。

……じっちゃんたちに感謝だな。

流石の男神パワーでも、女神の力を有した慈愛の加護には勝てないらしいが、それでも、俺が今無事男としてここに居られるのは彼らのお陰であることは間違いない。

俺は目の前の爺さんに手を合わせて拝む。


その後、時間が来るまで、爺さんとどうでもいい話をして過ごした。

何でも、男神様たちの間で一番人気なのがセレスなんだとか。

あの素晴らしい胸部装甲についてや、清楚なお嬢様が乱れる様がイイとか、……本当にどうでもいい話だった。



朝は穏やかなひと時をアリスと過ごすし、夜は獣のように呼びつけた女の子を苛める……そんなルーティーンが出来上がりつつあるが、最近は女の子達も慣れてきたようで、ある種の諦めムードもあり、中々ステータスが上がらない。

そんな中で、ティーナの俺に対する嫌がりっぷりは見事なもので、いまだに何をやっても本気で嫌がり、嫌ってくれるため、ステータスも上がり、大のお気に入りだったりする。

出来ればティーナみたいな存在を後3~4人はキープしておきたいものだ。



「……です?」


アリスが何か話しかけていたようだった。


「あ、ごめん、少し考え事をしていて……。なんだった?」


「はい、レオンさんは今日は忙しいです?」


「あ、いや、カトリナ達がまだ帰って来ていないから……。」


カトリナというのは、メイド隊序列No.2のポニテと大きなリボンが特徴の少女だ。


「メイドには序列が必要です」というアンナの言葉を受けて、導入されたシステム……というかもはや魔境と化しているメイド隊なので、アンナの好きにやらせている。


因みにティーナは、俺との契約に縛られている為、序列外ではあるが、メイドとして他の子達と行動をする必要が有る時はNo.4を賜っているらしい。


現在、エリカ共和国切り崩しの為の前段階として、クレイドルの街を乗っ取ることを考えている。その為の準備段階として様々な情報が必要で、メイド隊の者達はティーナを除いて、各地へと散らばっているのだ。

彼女たちが帰って来てから、本格的に動くことになるのだが、逆に言えば、彼女たちが帰ってくるまでは暇だという事だ。


「だったら、お野菜の収穫を手伝ってほしいです。」


「それは構わんが……早すぎないか?」


「そうですか?促成栽培ですからこんなもんですよ?」


「……あぁ、うん、促成栽培ね。」


いや、確かに促成栽培ってのは、収穫を早めるための栽培法だけど……。


しかし、この場所に落ち着いてから1か月……流石に早すぎやしないか?


色々疑問点は残るが、異世界なのだから、地球の常識に当てはめる方が無理があると、俺はそこで思考停止することにしたのだが……俺はそのことを後で後悔することになる。



「じゃぁ、行くです!」


冒険に行くような重装備に着替えたアリスが拳を天に向かって突き上げる。


「「「おー!」」」


それに応えて、これもまた重装備の、ミア、セレス、セシルが同じように拳を上げる。


「お、おぅ。」


俺もぎこちなくそれに応えたのだが……収穫って言ってたよな?


俺は疑問に頭をかしげながらも教会の裏手にある「アリスの家庭菜園」へと向かうのだった。



「……は?」


俺は驚きのあまり声が出ない。


「家庭……菜園?」


家庭菜園というには規模が大きな畑がそこに広がっていた。


目測だが、多分300坪ぐらいはあるんじゃないだろうか?


そこに植えられている作物は、ダイコン、ニンジン、ハクサイにレタス、ゴボウにジャガイモ、さやえんどうにキュウリ、ナス、カイワレ大根等々……、、無数の種類が季節関係なく無節操に植えられている。そして……でかい。


例えば、カボチャは俺の頭の2倍はあるし、ダイコンなどは子供の背丈ぐらいまである。


しかも、それらすべてがすでに収穫時期を迎えているというのだから頭が痛い。


「さぁ、収穫しますよぉ!」



アリスが元気よく声を掛けるが……。


「収穫するのか、あれを……。」


俺が指さした先には二本足のダイコンの親子?がガクブルと震えている。


親?ダイコンが自分の丈の半分ほどの、子?ダイコンを背に庇っている姿は、なんて言うか……。


「レオンさん、騙されちゃダメです。アレはダイコンです。」


いや、まぁ、そうなんだろうけど……。


アリスはつかつかとダイコンに歩み寄り、親?ダイコンのヘタをナイフで斬り裂く。

「!!」

声にならない叫び声をあげて子ダイコンが駆け寄ろうとするのを、親ダイコンが最期の力を振り絞って遮る……俺は何を見せられているのだろう。

力を失ったダイコンを籠に入れるアリス。

子?ダイコンは、まだ収穫が早いらしく見逃されているが、ある程度育ったダイコンは容赦なく刈られていく。ヘタを斬るたびに叫び声が聞こえる気がするのは……ウン、気のせいという事にしておこう。


「えっと、これでいいのかしら……。」


セシルが見様見真似でキュウリの収穫をしようとする。


「あ、セシルさん、不用意に近づいちゃ……。」


その様子に気付いたミアが、慌てて制止しようとするが、遅かった。


「キャぁぁぁぁっ!」


「セシルさん今助けに……って、しまっ……。」


胡瓜の弦に絡めとられたセシルを助けに行こうとしたミアだったが、背後から忍び寄る弦に気付かず、同じように絡めとられてしまう。


「くっ、人質ですかっ!素人を狙うなんてなんて卑怯な……」


収穫を続けるアリスに、二人を見せつけるようにする胡瓜。


ミアとセシルはそのツタに両手両足を引っ張られて拘束され、他の弦がうねうねと彼女たちの胸や股間をくすぐる。


「あっ…あっ…あんっ……そんなトコ、ダメ……。」


弦が器用に彼女たちの身体を這いまわり、彼女たちの羞恥を煽り始める。


「なぁアリス、これ以上辱められたくなかったら、収穫をやめろ、と言っているようにみえるんだが?」


「レオンさん、テロに屈してはダメです。奴らの要求は際限なく大きくなっていくです。」


「そう……ですね。私も昔、アイツらに屈した過去があります。その時の要求は、肥料を最上のものにしろとか、とんでもないものでした。そんなお金がどこにあるというんです?お金がないから、一生懸命栽培をしていたのに……。私はあの時、捕食する側とされる側には決して埋めることの出来ない大きな溝があることを知りました。決してわかりあえないと……。」


セレスが仇を見るような目でキュウリを睨みつける。その手には、いつの間にか鎌が握られていた。


「大丈夫ですぅ。二人は少し恥ずかしい目に合うだけで、いつもレオンさんにされていることを思えば大したことじゃないですよぉ。アリスはテロに屈しないのですぅ。」

「そうですね、お二人は少し農家を甘く見ていたようですから……仕方がないでしょう。」


アリスとセレスはそういうが……。


……向こうはそうは思ってないみたいだけどな?


胡瓜の弦が、二人の敏感なところを責め、大きくなりつつある実が、二人の口の中に無理やり入り込み口内を蹂躙している。


「んあっ!…んぐ…んぐ…んぐ………。」


「んぐ…んぐ…そ、そこ……んぐっ………。」


更には弦の先二人を責め立てる。


「クッ、二人の尊い犠牲は忘れないのですよっ!」


アリスが涙を流しながら、ナス、ゴボウ、カボチャ、ジャガイモ、灘などを次々と、収穫していく。


いや、助けてあげようよ?


俺がそう呟くと、セレスに「あなたがそれを言うのですか?」と冷たい目で睨まれた。

……なんかスミマセン。


結局、アリスとセレスが、大方の収穫を終え、最後にキュウリを収穫したことによって、ミアとセシルの二人は解放されたが、二人は精も根も尽き果てぐったりとしていた。

こころなしか、最後に収穫された際の胡瓜は、「やってやったぜ」という達成感があったように見えた。


「ウン、今日も無事に収穫が終えました。今夜は御馳走なのですよ。」

「そうですね、野菜炒めなどがいいでしょうか?」


満足そうに籠をのぞき込みながら談笑するアリスとセレスの顔には勝利者の笑みがあった。


俺はぐったりとしているミアとセシルを抱え上げて、二人の後について帰路に就くのだった。

……今夜はミアとセシルに優しくしてやろう、と心の中で誓いながら。



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