届きっこない夢を見なくっちゃ
アルコールを服用して
届きっこない
星に向かって
手を伸ばした
帰り道
校門に佇み
記憶も帰る
友達とふざけた
入学式の桜の下
ジャンプに夢中になって
届きそうで届かない
花の咲く枝
誰も届かなくて
届きっこなくて
ただ笑えた
酔いの醒めた
懐かしい桜
ジャンプしなくても
手を伸ばせば
届いたいまは
なにも笑えない
届きそうで
届かなかった
夢は・・・
先輩桜は
あの日のまま
届きっこない
空に向かって
枝を伸ばして
掴もうとして
淡色の花を
咲かせてる
この腕は
もう
伸ばせないけど
だとしても
届きっこない
夢を見なくっちゃ
まだ大人びたふりの
今日は夢の咲いた
卒業式
読んでくださりありがとうございました。