表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

~異世界に南国リゾートないなら、創っちゃおう~

痺れる右手を懸命に動かし、パソコンをシャットダウンした。

デザイン性など欠片もない、画一的なオフィス時計を見上げると午後11時を過ぎていた。

バックに手早く荷物を放り込み、足早にエレベーターに向かう。

首、背中、腰は夕方から激痛でアラートを鳴らし続けている。

デスマーチを終え、身体の痛み、寝不足などの問題を棚上げし、牛丼屋へ向かった。

俺にとっての一択メニュー、ネギ玉牛丼を掻き食らった後、一年の最高の楽しみについて夢想を始めた。

28歳、一年中仕事に追われる俺にとっての唯一の趣味は海外旅行だ。

一年で唯一の閑散期である2月に強制的に取得させられる5日間の有給を使い、南半球のリゾート地でゆっくりと過ごす。

この唯一の娯楽の為に、爪に火を灯すような倹約生活を続け、ブラックな職場のあらゆるストレスに耐えてきた。

深夜の住宅街を歩いていると、一軒だけ煌々と電灯をつけた店が目に入った。

半年前に居酒屋が潰れたテナントに新しい店が開いたようだ。

「ITJ旅行代理店」という店舗看板が見えた。

立ち止まったこちらに気付き、中から人が出ようとする様が見えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ