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差別

作者: 藍沢 明

合理的配慮って難しいなあ、みんなが納得できるって難しいなあと思いながら書きました。

「あれ、これ片付けないの?」


先輩から言われた。私が片付けなくてもいいのに。というか、やったの私だけじゃないのに。


「あ、今やりますね~(ニッコリ)」

私にしか注意しない理由は明白だ。他の人が障害者だから。だから私にだけ言ったんだ。その人に言うと説明が面倒だから。



今の職場には障害者雇用の人が3人いる。身体障害を持つ人が2人、発達障害を持つ人が1人。身体障害を持つ2人は私たちと業務内容に差がほとんどない。発達障害を持つ1人はルーティーンワークをこなすような業務内容になっている。業務内容の差については不満はない。なぜならそれは「配慮」であるからだ。


私が不満なのは障害を持つ人へのみんなの接し方だ。「障害を持っているからしょうがないよね。」と言わんばかりに上司はその3人に甘い。多少ルールを守らなくても許されてしまう。それが「配慮」ならば私は何も思わない。ただ、他の人もできていないことに関して私だけ注意を受けるのが納得いかないのだ。


例えば文書の並べ方。みんなで「こうしましょう」と決めたはずなのに障害を持つ人1人が自分のいいように変えてしまう(もしくはルールを確認せずに進めてしまう)。これを私がやれば、「なんで確認して進めなかったの!」と怒られる。でもこの人は怒られない。せめて上司に「分からないときはルールを確認してから進めよう」くらい言ってほしい。



このようなことはある意味、健常者への差別ではないかと思う。障害を持つ人へ気を遣うあまり、その他の人が我慢するのは違うのではないか。一緒に働くと言えないのではないか。

障害者ができないことを健常者がやるだけでなく、障害者の人ができる範囲で健常者を助け、できることを分担できればギブアンドテイクになる気がする。それで初めて「配慮」になるのではなかろうか。





こうしたことを考えながら、今日も「差別」と「配慮」の狭間で葛藤している。

決して障害者雇用制度に反対したい訳じゃないです。どちらの立場の人も働きやすい職場になればなという話です。


もし、不快に思われた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。

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― 新着の感想 ―
このような作品はとても貴重です。 発信して頂きありがとうございます。 障害者雇用の配慮については本当に難しい問題だと思います。 「障害者の方をどう配慮するのが良いか」書かれた文献、資料は沢山世に出てい…
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