大切な人の為に
次の日僕は、バンドメンバーを呼び練習をした。だがその前に一つ皆に報告をしていた。それは一週間後からしばらく練習は出来ないとゆう事だった。
「あー…一週間後に…ちょいと用事があってね…ある場所に長居しなくてはならないから…今週の練習はめいいっぱいやろう。」
裕二や琴葉…恭太郎はまるで理由が分かっているかのような素振りで僕に言葉を返してきた。裕二や恭太郎はまだ分かるが…琴葉もとなると僕が、もう永くは無い事を知ってしまっている気がして不安だった。
「そうか…ま!俺ら三人で個人練習って事で!」
裕二がそう言った後琴葉と恭太郎は二つ返事で言葉を返した。こうスラスラと進むやり取りを見ているとやはりこのバンドグループは、コミニュケーションが取れていいると我ながらに思うところがあった。
「うむ!準備して練習に取り掛かるぞー。」
準備を事前にしていた僕は、そう呑気に言葉を吐き捨て練習部屋にあるバルコニーへ足を運んだ。
バルコニーで景色を眺めながら珈琲を飲んでいると…裕二が声をかけながら僕の元へやってきた。ドラムの準備の方が一番時間がかかるとゆうのに…コイツはどうやって早く準備を終わらせたのだろう。
「おーっと…裕二どうした?準備しないのか?」
僕がそう質問をすると…裕二はにやけながら僕の質問の答えを返してきた。
「まぁな…なぁ…さっき言ってたヤツ…「延命治療」とかなのか?」
そう答えを出てきたと同時に裕二は僕にそう質問を投げかけてきたのだ。僕は答えるのを躊躇ったが…隠し事はいつかバレるのが分かりきっていたので…裕二にだけ言っておくことにした。
「……ああ…そうだよ…。」
僕は乾ききったその声で裕二がしてきた質問の答えを返した。こうも勘のいいヤツじゃ無かったはずなのだが…。
「だろうと…思ったぜ…なぁ?琴葉ちゃんには言うのか?」
裕二がそう聞いてきたのには恐らく理由があるはずだ。単純に僕と琴葉が心配なのか…それとも…もう琴葉にも僕が後僅かで死ぬ事を知ってしまったのか……ともかく僕は裕二に答えを返した。
「言うわけないだろ…言ったらバンド活動どころじゃ無くなる。」
僕のその答えに裕二は、静かに笑い空を見上げ僕に言った。
「ふふっ…おめぇ…根は変わらねぇな。本当は違ぇ…別に理由があるんじゃねぇのか?」
僕は少しばかり動揺してしまった。図星なのだ。でもそれを言葉にしたくなかった。
「お前の想像にお任せする。」
僕はそう言葉を吐き捨て練習部屋へ戻っていった。本当のことなんて言えるわけがない。だって「大切な人達が居るからその人達の為に」なんて…だってその人達は…このバンドメンバーなのだから。
練習の休憩時間の時に、また裕二と話す機会があった。僕は練習を始める少し前にされた質問の事で聞きたい事があったので聞いてみることにした。
「なぁ…裕二。お前が言ってた「根は変わらねぇ」ってどうゆう事なんだ?」
僕が隣でエナジードリンクを飲んでいる裕二に問いかけた。少し間をおき、エナジードリンクの缶から口を離して裕二は答えてくれた。
「ん?あー…ほら祐介が逝っちぃまった時よ…おめぇ「一人にさせてくれ」って言ってその後のバンド活動は全然しなかっただろ?そこだよ。俺はあの時こう思ったぜ「このメンバーはこのメンバー…一人でも欠けさたく無かったんだろうな。なんせ祐介も居てこのバンドメンバーなんだろうな」ってさ…ようはおめぇは…仲間思いなんだよ。」
裕二はそう言いエナジードリンクを一気飲みし…続けて僕に言った。
「おめぇのそうゆうところがかっこよくて…祐介含め俺と恭太郎は付いてきた。ま!仲間思いなのは良いが…それの為に自分の事を隠しちゃいけねぇぜ?廻。」
僕はその言葉のありがたみを感じながら…練習部屋へ戻っていった。
「ああ…その教訓は心に留めておくよ。」
でも琴葉には言えないなそう思い…また練習を再開させた。




