新しいメンバーのパートは僕の親友がやっていたパートだった
あれから1週間が経過した。いつものように練習を始めたいところだが……今日はこの二人に紹介したい人がいる。僕は一度裕二と恭太郎の二人に声をかけた。
「あ〜…一ついいか?メンバーが増える。」
裕二は期待した表情を見せ
「お!どんな奴だ?気になるなぁ」
まぁ…裕二の反応は、何となく予想出来た。恭太郎は静かな表情でこう言った。
「ベース?ギター?どちらでも良いけど…仲良くしたいものだね。」
裕二も恭太郎も新メンバーがどんな奴か楽しみにしていた。僕はコホンと咳払いをしてドアに向かい…
「入ってきてくれ…」
そう僕が言った後に、ドアが開き琴葉が入ってきてきた。琴葉は、ペコリと小さく礼をした後
「これから……よろしくお願いいたします……担当はベースです」
と一言言った。裕二は興奮気味になりつつ
「Foooooo!女!このバンドにも華が来たよ!おぅい!」
ととち狂った感想を述べた後に、ドラムを叩きこう言った。
「俺は…轟 裕二!よろしくな!」
コイツはいつも女子生徒の尻を追っかけていたから…こうなる事は予想出来ていたが…今回はやけに張り切ってるな。一方恭太郎は静かに…
「僕は…恭太郎って言うんだ…よろしく」
この二人の温度差に僕は頭を抱えて溜息をつく。
「はぁー……」
横で聞いていた琴葉は驚いた感じで僕に言ってきた。その言葉に僕はもう事実しか言えないが
「いつも…こんな感じなの?」
そう聞いた琴葉に、僕は頭を抱えながら
「ああ…癖の多い奴らの集まりだが……よろしく」
その後普通に練習に入りたかったのだが…裕二は女の事になるとしぶといという事を忘れていた。琴葉に質問詰めだった。
「なぁなぁ?彼氏いる?廻とはどんな関係?教えてくれよォ〜」
困る琴葉…恭太郎の制止も聞かない裕二…やめておけと言っているにも関わらず言う事に耳を貸してくれない奴に困る恭太郎。僕は、それに見かねて溜息をつきながら少し声のトーンを上げて言った。
「ほら!練習始めんぞ!」
と…




