トール様来訪と雷魔術の伝授
「トール様約束通り来てくれたんでね。父上、母上知っているのですか?」
「アルフォンいくら雷魔術が文献にないとしても雷神トール様は文献にも載っており、
神の中でゼウス様に次ぐ実力者として有名だ。しかしなぜアルフォンに様付けしており、
下界に用があるのですか?トール様」
「それは…」
「アルフォン様そのことは私の口から説明しよう」
トール様は夢の中で自分に話していこと(転生者ということ以外)を両親に伝えると
「なるほどそういうことなんですか…雷魔術が普及してない理由とアルフォンに様付けする理由が
分かりました…しかし」
「アルちゃん本当に大丈夫、死ぬかもしれないでしょう?私たちより先には逝くなんて絶対に
許されないことですよ?」
「兄上は王様になるのですか~?」
両親の心配は痛いほどわかる…シフィに関してはまだよくわかっていないらしく嬉しそうだ
「父上、母上の心配するの当たり前ですがこのことに関しては僕自身でも納得しており、
そのために雷属性に生まれたと思っております。我儘をお許しください…
自分が子供持つ身になったら同じことを思うでしょう」
「アルフォンが決めたことなら反対はしないし、その目標に近づけるよう母さんと一緒に修行を
つけてあげよう。」
「アルちゃん、私も心を鬼して死なないように修行つけてあげるね…悲しいけど…
あとねこの話とは関係ないけど、今のままだと子供どころか奥さんすらできないよ?
地位的な問題だから王位属性戦は必ず勝たないとだめよ?勝って地位を上げないと…」
え?そんなことを今のタイミングで言うの母上?やばい負けられない理由がもう一つできると
思ってなかった…やっぱりこの世界の絶対的属性地位はすごいな…まぁ100年ぶりだからしかたないか…
「兄上~頑張ってください~」
「シフィいつもありがとな」
「アルフォン様早速ではありますが修行始めます。まずは雷魔術を私が見せますので
外に行きましょう、その間には母上様には属性能力をあげるための修行内容をお渡しますので
ご覧ください」
「トール様ありがとうございます。必ずアルちゃんの役にたちます。」
「では父上様も一緒にお越しください」
どんな魔術使えるか楽しみだな…
「ではまずはランク1魔術です。
{チャージ}この魔術はあらゆるものに雷属性を貯める魔術です。そしてランク2魔術は
{ブースト}これは{チャージ}したものを解き放つ魔術です。投擲物に使うと弾丸より早く飛ばすこと
ができ、身体に{チャージ}を使い{ブースト}を使うと…」
え?目の前からトール様が消えた?
「とこのように光の速さで動くことができるようになります」
いつも間にか後ろに回っていた…父もあり得ないものを見た顔してる…
「そしてランク3魔術{ライトニング}…」
ドゴンンンンンンンンンンンンンンンン
トール様が唱えた瞬間、目の前にあった木が跡形もなくなくなっている…
圧倒的と言っていた意味が分かった気がした
「以上、これが雷魔術の全てです」
「え?これで全てなのですか?」
「はい、全てです。ちなに{ライトニング}{チャージ}を使用することができます」
まぁ、基本3つだよな~某ゲームでも3つが普通だったしと思っていると
「トール様本当に3つだけでしょうか?ほかの属性は5つあるのに…攻撃魔術が1つしかないのでは
アルフォンはどのように戦えばよろしいのですか?属性剣すらないでしょうか?」
「元々、全ての属性は3つしか持ってないですよ?それを勝手に派生させて伝承しただけです…
炎属性であるば{ファイア}{プロミナンス}{メテオ}の3つです」
「そうだったのですね…」
「属性剣に関しては{チャージ}を武器に使えば簡単にできます。ほかの属性も前はランク1
魔術を使用した方法なので、分かりましたかアルフォン様」
「はい、大丈夫です。」
「では早速修行しましょう。」
「トール様修行内容はどのようになるのでしょうか?」
「私がアルフォン様の体に魔力容量最大で{チャージ}するのでそれに体を慣らしてください。
下手すれば死にますが…」
死ぬの?いいの?と思っていると父が
「いくらなんでもそれはないのでは…」
やっぱり父でもそう思うよね…
「大丈夫です、先ほど母上様に渡したを理解されたらアルフォン様は死にません…」
トトトト、後ろから母が走ってきて
「トール様、理解できました。まさか光属性の最高魔術が書いてあるとは思いませんでしたが」
「母上様ありがとうございます。流石、人間最高魔術師です。では早速ではありますが
唱えてもらってもよろしいですか」
「はい、こんな魔力を使うのは久々だけどアルちゃんのためには無理しないとね…
では行きます{ライフ}」
「この魔術は対象者の生命力を維持するものです。これにより私はアルフォン様に全力で{チャージ}
を使用できます。覚悟はよろしいですか?痛みがありますが一瞬で終わりますので」
死はなくなったけど、痛いのか…よし男だし覚悟を決めよう
「トール様、いつでも大丈夫です」
「では行きます…」
ビリビリビリビり
「ううううううううううううううううううううううう痛い痛い痛い痛い痛い…」
やばい、これは死ぬ…体験したことない痛み…
あれ?急に体が暖かくなってきた
<アルちゃん頑張れ>
これは母上のぬくもりかな?それても{ライフ}のおかげ?
どちらにしろ母上には感謝しないとな…これなら耐えられそうだ