雷魔術の現状
「ふぁ~よく寝た…本当に夢の中だったのか…やけに疲れた気がするけど
体はすごく調子がいい」
とても5歳には思えない感情と転生したことを噛みしめてるて扉のほうが騒がしくなり
毎朝恒例行事のシフィによる二度寝防止行為が始まる…
ドンドンドン
「兄上~朝ですよ~ごはん食べますよ~」
「シフィ、今扉開けるから待ってて、そんなに叩いたら扉壊れるから」
「兄上が起きないのが悪いのです」
ガチャ
「あぁ、今行くからいつも朝早くありがとう。シフィ」
シフィの頭を撫でるとほほ笑んで上機嫌のままリビングに向かっていった。
さぁ、僕も行くとしようか
「母上、父上おはようございます」
「アルちゃんは相変わらずシフィに起こされないと起きないの?
ごはん食べましょう」
「母上そんなことは…ないです…」
転生しても二度寝は治らないので何とも言えない…
「アルフォンおはよう」
「父上、母上ごはん食べたら話したい事があります。今後のことについて」
「私たちもちょうど話したい事があったからちょうどいい、冒険者のことについてだろう?」
流石、父上だ…この人には勝てる気がしないな
「難しい話はごはん食べてからしましょ!ごはんが冷めてしまうわ」
「お腹減ったであります~」
「そうだな、まずはごはんを食べよう」
「「「「いただきます」」」」
「「「「ご馳走様」」」」
やはり母上の料理は美味しい、なんか忘れて気がするけど
まずは今後の予定を両親に話さないといけないな
「父上、母上、今後のことを話したいのですがよろしいですか?」
「アルフォン、いいぞ自分の考えを申してみよ」
「アルちゃん、私に手伝えることあるの?なら一緒に頑張るよ」
「兄上~どうしたの?」
シフィは相変わらずだけどしっかりと喋らないとな…
「まず、父上には剣術を教えていただきたいです。属性剣も含め、冒険者登録できる10歳までに
マスターしなくてはいけないので、厳しい修行でも覚悟しています。
母上には魔術制御を、もちろん両方ともマスターするのは無謀だと思われますが、
僕にはとても重要なことなのでお願いいたします。無理を承知で言っております」
「アルフォンのこと思い、まじめに答えよう。私ですら、属性剣には20年かかったのだぞ。
それに平行して魔術制御ともなると時間がいくらあっても足りない…片方ではだめなのか?
私も少しは魔術制御できるが、母さんに敵わない、王国最強と言われた団長すら同じ土俵にすら
立てないのだぞ、同じ属性の一括りだが使う力れが全く違うのだぞ…」
「そうよアルちゃん、もちろん両方マスターすれば最強の冒険者になることができるけど…
貴族の舞台に立たなくてはいけなくなるのよ?嫌いでしょああいう舞台、私と一緒で…
それに昨日から古い文献を探していたけど、雷魔術に関しては何も得られてなくて
基礎的なことを教えるけど、文献や魔術書があれば詳しくできたけど…
<雷魔術以外ならほとんどマスターしてるのに…>」
あれ?聞き間違えなければ最強は母上なのか?
「アルちゃん勘違いしないで、魔術に関してはだからね?属性剣を含めたから私なんて一瞬だよ?」
「アルフォン、属性剣に関しても文献がないから基礎的なことになってしまう…
ちなみに魔術名はしっているのか?」
うぅ、やばい…わからない思っていると
「顔に出ているぞアルフォン、自分でも知らないのか…仕方ないこればっかりは、この世界から消えたと
思われた属性だから…」
「顔に出してすいません。消えたとは?」
「雷魔術という名前しか残っていないが故、最低地位なので…」
そんな裏話があったとは…いきなりピンチなんだけど…助けてゼウス様、トール様
ドンドンドン
玄関が強く叩かれて気がするけどそれよりどうしよう…
「シフィ見てきてちょうだい」
「は~い~ お姉さんだれ?とても美しいですね!え?両親?あ、父上と母上ですか~?
今お呼びします~ 父上~ 母上~こっちに来てください~」
やばいほんとにどうしよう、今すぐあの夢の世界にいかなとだめなのか?
と思っていると
「アルフォン様?アルフォン様?聞こえていますか?」
あれ?トール様の声が聞こえるな、夢の世界にいつの間にか来ていた?
そんなはずないよ?声の聞こえるほうに顔向け
「トール様、なんでいるのでしょうか?」
「昨日の約束通り来ました。アルフォン様!」
あ、忘れた…
「「トール様??本当ですか??夢ではない??」」
父上に母上、そんな驚いた声を出すほうが僕にとっては本当ですか?と言いたいです
「ト~ル様?」
シフィは相変わらずでよかった