表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/49

交渉と詮索

「よきかな……って何、丸投げしようとしてんだよ。懲らしめろって何か、俺の魔力で全滅させていいのか?」

「いや、生きてる状態にはしてほしいんだけど。いや、それよりもユーリに王宮で力使われちゃうと、困っちゃうの皇帝である私だからね?わかってる?」

「分かった上でそう言ってる。」

「わーーー、やっかい!いじわる!!知ってたけど、知ってたけども!!」


 リューフェレンはユーリの言葉に苦笑した。


「もし可能なら、ラウル様とアインスを呼んだ方がよくないか?ある程度、調べがついてるはずだしな。俺がわざわざ動くまでもない。ただ、保険で潜んでいることなら可能だが?」

「……表立って動いてはくれないと?」

「俺は辺境を守る人間だ。帝都の件に関してはそっちで解決してくれ。」

「『ラクリマネーロ』が関わっているのに?」

「もう手放したものだ。こちらに火の粉がかからなければ、どうもしない。アインスを貸しているんだから、これで充分力を貸していると思うが?」


 ユーリは意地でも首を縦に振ろうとはしなかった。


「というか、皇帝に対してそんな態度でいいのか?」

「まぁ、ほぼほぼ家族(笑)みたいな関係だし、今回俺は来たくなかったのにユーリが行くっていうから来た感じだし、というか、もう皇帝に顔も見せたから早々にユーリと共に森へ帰りたい……。いつまでもこんなところに滞在していたくない。」


 皇帝とユーリから少し離れ、ラインハルトに話を振ったルナだったが、彼の返答に戸惑った。彼は一応、王族の人間だというのに死の森の方がいいとは、よほど帝都の居心地が悪いのかそれとも何か他に理由があるのか。


「お嬢さん、思考を巡らすことが必ずしもいい事につながるとは限らないよ。特に、俺のことを考えるのは避けるべきだよ。」


 ラインハルトはそういうとルナをじっと見た。その瞳に見つめられたルナは急に息が苦しくなった、頭に酸素がいかない。手足が震える。こわい、こわい、こわい。体中から汗が噴き出しているのが分かる。こんな経験したことがあっただろうか。


「ラインハルト殿下、その女は死の森へ連れて帰るんだろ?そんなに圧をかけると死ぬぞ。」

「あ、ユーリちゃん、話し終わった?」


 ルナは強い何かから解き放たれ、がたりと崩れ落ちた。ユーリからの声に笑顔で返したラインハルトの眼中からルナはいなくなっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ