フランクな関係
「いや、こんなのが皇帝なはずがない。」
思考が落ち着いたのかクリアになったのか、ルナは急にそう言い出した。
「わぁお!!ねぇ、ユーリ!!ルナ嬢に私が皇帝なわけないって否定されちゃったよー。一応、ルナ嬢が小さかった頃にあったことあるんだけど、どうやら忘れられてるみたいでかなり悲しいわー。」
「お嬢さん、一応こんなんでもリューたんはこの国を治める皇帝だよ。まぁ、若くして皇帝を引き継いだから多少なりとも粗のある政治かもしれないが、うん、一応表面的には平和ではあるから及第点は取れている王ではあるはずだよぉ、こんなんでも。」
ラインハルトがそういうと、リューフェレンはヘラヘラと「こんなんでもは余計ではないでしょうか? 」と笑いながら答える。ルナはこの光景に異様だと思った。いや、明らかに変なのだ。ラインハルトも王族だと言っていたが、皇帝に対してこんな扱いをしていいものだろうか。そんなことはないはずだ。
「ルナ嬢は顔に出やすいね。この状況にとても困惑しているようだ。」
「困惑?いや、違う。どう考えてもこの状況、おかしいだろ!あんた、なんで皇帝に対してそんなに気さくに話してるんだ?」
ルナは感情の赴くまま、そう言い放った。
「ルナ嬢、ラインハルト様はね、我々王家の祖、エクラディア・ブラウラン王の弟君なんだよ。」
「……は?」
ニコニコと笑顔を浮かべながらそう言ったリューフェレンの言葉にルナはマヌケな声が出てしまった。




