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気まぐれ殿下

 そして、リューフェレン・ブラウラン皇帝は言った、「ラインハルトを信じきるな。あれは人から外れた存在だ。今ここにいるのもただの気まぐれだ。」と。


 正直、そんなこと言われなくてもユーリはラインハルトを頼り切ったまま生きていこうとは一切思ってはいない。ただ、自分の体質上、現段階ではラインハルトを頼るしかなかった。そもそも殺されそうになっていたユーリを勝手に助けだしたのがラインハルトだった。その時から彼は気まぐれであった。呪われた子供を自身の目的のために育てようだなんて気が狂ってなきゃできることじゃない。いや、皇帝のいうとおり、彼は既に人から離れた存在だ。


 そんなラインハルトの心の内などわかるはずもなく、彼について深く知ろうと思わなくなったのはいつからだろうか。知ったところで共感できる気もしない。彼が隠し事をする理由も、実は全くないのかもしれないが。


 話は戻るが、輝夜と共にいた家庭教師の日記に出てきた天才魔導具技師のヨハネという人間は、今ここでユーリの父親ごっこをしているラインハルトと一緒なのだろう。というかどう考えても同一人物だ。リューフェレン・ブラウラン皇帝も同じ見解だからこそ警戒するよう助言をしてくるのだろう。

 まぁ、警戒したところで、無駄だとは思う。彼は、燃やそうが、埋めようが、切り刻もうが、何度も再生する化け物だ。それに、本来彼の受けた祝福は幸せになるためのものだったのだろうに、こうして今なお彼を生かし続けるソレは本当に祝福なのだろうかと同情してしまうくらいには少し入れ込んでいる自身がいる。ユーリは、自身に宿っている呪いを増幅させ、ラインハルトを殺してあげることこそが彼への恩返しだと考えていた。もし、自分自身が死ぬことになろうが、周りを巻き込むことがあろうが、彼を死なせられる可能性がこれしかないと信じているが故、信念を曲げず、こうして子供の姿で過ごしてまで呪いを増幅させているのだが。




「ユーリちゃん、どうしたの?何か考え事?」

「おい、だからその呼び方やめろ。」

「そろそろ、そこで寝たふりをしているお嬢さんに声かけた方がいいんじゃない?」

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