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シュミット男爵への報告

「ってなわけで、今回もリューイは帝都には連れて行けません。」

「つーか、うるせぇから舌を取るとかあいつ、めっちゃヤベェよ。そりゃ学生時代、友達出来ねぇーわ。就職活動もそりゃ失敗するわ。ってか、おめぇの息子じゃなかったら、俺たちだって代理人にしなかった。あんなんヤベェもん。」


 ユーリとヨハネの2人からの報告にシュミット男爵は眉間に皺を寄せつつ、何も反論できなかった。ちなみにリューイはバカルーロイとフレッド、それに雇われたがために巻き込まれた冒険者との件を冒険者ギルドに報告と身柄の引き渡しをするため、この場にはいない。


「まぁ、でも、あんなんじゃなくちゃ、うちの領にいられないでしょ?代理人なのに任された領地、穴だらけにするような子なんだから。」

「ヨハネ、それはリューイをフォローしてるのか?説教材料増やしてるのか?」


 ケラケラと笑いながらいうヨハネに、どかっとソファに座り直したユーリは呆れるようにそうつっこんだ。


「もういい。とりあえず、リューイはあれらをレイン領に入れることに関しては阻止できたが、粗過ぎる処理だったってことだな。あと、相変わらずのびのびと自由気ままに普段過ごしてることも今ので理解した。」


 男爵は机の引き出しから相棒と化した胃薬を取り出し、ガバッと服用した。


「また胃が痛むのかい?大丈夫か?」

「あぁ、息子達がおおらかでいい子ばかりでな、少々元気過ぎて困る。」

「グーデも何か問題でも起こしたか?」

「オイ、わかってるくせに、とぼけるのも大概にしろ。」


 仮面の下でニヤリと笑うユーリを横目に男爵はため息をついた。


「リューイの件はこちらであとは済ませるとして、お願いしたいことがある。」

「また?これから帝都に行くのに?」

「あぁ、その帝都に行くのに、『幽幻姫』も連れてって欲しい。」


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