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サイン

作者: 海野音

それは呼び出しのサイン。

目立って速くもなく、かといって遅くはない。

だから意表を突かれるんだ。

美味しかった朝ごはんのことを考えてたら油断のサイン。

だからと言って、非難されることじゃない。

好きな娘のことが頭を離れないのは当たり前のこと。

だけど弱みは掴まれるんだ。

人に話せないことが増えるほど無口になるから危険のサイン。

それでも甘い秘密が捨てられないのは悪いことじゃない。

でも、いつばれても不思議じゃない。

遅かれ早かれ、甘い秘密は溢れ出す。

届きにくい信号に迷わされて、歩きと滑舌はコマ落としのように軋み出す。

それが脱出劇が始まるサイン。

幾つかの、甘い秘密を持って。

呼び出しのサインが届かない場所へ。

それが叶わぬ夢と知るのなら、それは生き地獄のサイン。


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