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改憲を議論する場合に必要なもの

ちょっと古い話だけども、自衛隊の能力についてちょっとした考察

敵基地攻撃だとか海外派兵だとか色々騒がれてるから、自衛隊について、検討の検討をしてみる。


海上自衛隊

現在、ソマリア沖に二隻を派遣し、各種国際演習などにも艦艇を派遣している。

領海浸入への対処をって話があるが、現在の海自の戦力では、これ以上の活動はかなり厳しいと思う。領海警備を海自がやると言うならば、海保は必要ない。海自に英国の様な司法執行艦隊を編成すれば良い。

ただ、それにしたって海保の戦力を丸抱えしても足りないだろうが。

警察、軍の分離が世界の潮流だと認識できているならば、検討すべきは海保の増強と法制上の強化だろう。

海自が何をするかは何も定まっていない・・・


航空自衛隊

領空警備を主任務とし、対地攻撃能力は殆ど備えていない。

敵基地攻撃は今の空自には不可能で、今後の導入まで考慮しても、可能になるのは離島奪還まで。

他国の領土、基地を攻撃するならば、100機以上の増強を要し、それでも単独行動は能力不足であることは変わりがない。

検討すべきは他国の領土、基地を攻撃する事ではなく、如何に効果的に離島奪還を行うかだろう。

離島奪還に必要な対地攻撃能力すら今の空自には備わっていない・・・


陸上自衛隊

海外派兵の主力となるわけだが、戦車はイッパシに揃えているものの、戦車と行動可能な火力、防御力、走破性を備えた装甲車は、戦車350台に対し僅70台にしか過ぎない。

戦車と共に行動する歩兵を乗せるには、戦車と同数以上が必要とされる。

陸自は国内での戦闘しか考慮しておらず、海外に戦闘部隊をだせる編成、装備を備えていない。

陸自に出来る「海外派兵」はPKO程度の軽度の治安維持まで。軍やテロ、ゲリラを相手にした戦闘に参加する能力は無い。

検討するなら、現状、どこで活動するのが外交力に資するか。さもなければ、海外派兵を止めて「国防」に専念するか・・・


検討の検討をした結果、今の議論は自衛隊の現状からかけ離れた空理空論ばかりが飛び交い、何一つ現実的な道筋を付けることが出来ないって結論しか出てこないね・・・


自身の能力を冷静に把握できずにどうやって行動しようとしているのか、ハッキリ言って戦前と何一つ変わっていないか、より劣化している。これでは「いつか来た道」にすらたどり着けない悲惨な状態になるのかもしれないね。



※2013年、安保法制の話が出始めた頃にブログに載せたのがコレなんだけど、現在もたいして変わっている訳ではない。


海自はこれから小型護衛艦や哨戒艦を整備するが、そうした艦艇は海外には出せないか、出しても海賊対処や対テロ警備にしか使えない。で、国内では本当の意味での哨戒以外に使い道は無く、海保、海自共に本格的な法整備が無いので、6年前と大して状況に違いは無かったりする。


空自はほぼそのまま。何も変わっていない。


陸自も悪化はしても強化や改善は何一つない。陸自には海外に戦闘部隊を出せる余力など皆無というのは今も昔も変わりがない。PKOに警備部隊を送る事すら500人以下の規模でないと怪しいんじゃないのかな?

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― 新着の感想 ―
[一言] 装備だけなら世界的にまだマシだが、如何せん周囲が軍事大国なので相対的に能力不足になる。そもそも外に出ることを想定した組織じゃないもんなぁ。敗戦国故の事情も多いしずっとアメリカ前提の組織だから…
[一言] 離島奪還するにしても輸送艦、揚陸艦の数がそもそもなぁ……。航空兵装も対艦ミサイルはあってもクラスター全廃だし……。ホント、浪花節と上っ面の偽善で有効手段を失っていくばかりの自衛隊で出来ること…
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