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あなたの“大切な言葉”を食べます。

作者: 七瀬

僕の大好物は、その人のきもちの籠った言葉を食べる事! 

めちゃめちゃ美味しい。心がこもってる言葉だからこそ何より

美味しい。デリシャス!!!


1.例えば...以前こんな事があった。


彼女は長い間、ある男性に片思いをしていたらしい。

男性は彼女を、『女友達』としてしか見ていなかった。

でも、彼女は勇気を振り絞って彼に『告白』することを

決意する!

そしていよいよ! 彼をある場所に呼び出し、告白しようと

思った瞬間...僕が彼女のそのきもちの籠った言葉を食べた。


彼女は、息を飲む。突然! 頭の中が真っ白になり告白の言葉が出て

こない! あれ? あれあれ?


『ごめんね。私、何を話そうとしてたのか? 忘れてしまって...。』

『いやいや? 別にいいんだけど? 【告白される】と思ったよ。』

『告白...?』

『まぁ~いいや~ なんかお腹すいたし! ご飯食べに行こうよ~!』

『う.うん。』


※ちなみに、彼女が彼に言いたかった言葉は.....?

『ずっと前から、あなたの事が本当に大好きでした。私で良ければ付き合って

ください。』だった。ごめんね、【その言葉】美味しかったよ。



2.例えば...以前に、こんな事があった。


ある男性は、何もかもだらしないし男なのだが、でもある一人の女性のこと

だけは心の底から愛していた。


だけど...? 彼は自分と一緒に居ても彼女を幸せに出来ないと思い彼女を

突き放して、彼女の前から消えた。

でも、どうしても自分の気持ちを伝えたくなった彼は、彼女のもとへ。

自分のきもちの籠った言葉を彼女に言おうと思った瞬間...。

その言葉は消えた。彼は何も言えずその場から去った。

彼女をその場所に置き去りにして......。


※ちなみに、彼が彼女に言いたかった言葉は.....?

『俺はもう1度ちゃんと人生をやり直すよ。お前の為に、心を入れ替えて!

お前が俺の傍にずっと居てくれるなら......。』そう言いたかったみたい。

でも僕がその言葉食べちゃった。ありがとう!



3.例えば...以前にも、こんな事があった。


どうやら彼女、幼い時に近所に住んでいたお兄ちゃんが好きだったとか?

『初恋の人』だったらしい。

そのお兄ちゃんを見つけ出して。

そうそう! このお兄ちゃんかなりのイケメンになっていたけど...?

性格はあの頃のまま優しいお兄ちゃんだったって!

彼女はそのお兄ちゃんに近寄り、お兄ちゃんにきもちの籠った言葉を

言おうと思った瞬間...。

話す言葉が何も出てこない。彼女は恥ずかしさのあまり走って逃げてしまった。


※ちなみに、彼女が彼に言いたかった言葉は.....?

『お兄ちゃん? 私の事覚えていますか? 子供の頃...近所に住んでいた

美春です。私、お兄ちゃんの事がずっと......。』最後まで、言葉が

残っていないけど...? まあまあ、【その言葉】 美味しかったよ。



※ちなみに、僕はあなたのきもちの籠った言葉も食べたい。

何処かに、僕に食べて欲しいと思っている人。

きもちの籠った言葉を持ってるいる方いませんか?










最後までお読みいただきありがとうございました。

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