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ばかって言う君が好き。  作者: 下駄
twoyear
24/38

Feb


 それからというもの彼からの連絡はめっきり増え、


私の仕事はどう?とか生活はどんな調子?とか、

私の心配をして、話を聞いてくれる始末。



どうしたの?

そんな風に聞いてくるなんて?


そう彼に聞いても


ちゃんと倫子のこと支えたいしね…!w


って答える彼。

まわりくどい、まわりくどい、甘い言葉。


やめてよ。そんな風に優しくするの…。

なんてことも言えず、


嬉しい、、ありがとう…。

なんてことももちろん言えない。


ただ、

直人も体壊さないようにね。

そんな、また当たり障りもないことを。


大丈夫、忘れられる。

忘れて見せる、いや忘れなきゃ―――、、


あなたの気持ちは

だってきっと”そう”なのだから……。



本日、4通目の連絡。夕方のこと。

2週間連絡をしないことだってあったのに、4通だなんておかしな話。


誕生日プレゼント、何がいいの?



そうだった、今日は16日、明日は私の誕生日。

彼に自分の誕生日を気づかせられるなんて。


会う予定はなくなっていまったけれど、

彼はプレゼントをせめて郵送で送りたいとのことで。


いっそ忘れてくれたら、彼の事ひどい人だって思えるのに。

そう思いながら、私は仕事を淡々とこなす。



何もいらないよ、気にしないで。

プレゼント買う時間取るの難しいでしょう?


結局、彼に返事をしたのは、

いつもの道を帰りながらの事だった。


うとうと眠りにつこうかという時間だった。

私は、いつものように目覚ましをかけ、ベッドに入った。



ピンポーン

本日5通目。


いや、本日1通目の彼からの連絡だった。


0:00 

お誕生日おめでとう。

これからもよろしくね。



17日きっちりの連絡。

近距離でもする人がいないんじゃないかって程の深い愛…。



「なんで、今更…。


もう好きじゃないくせに―――。

あたしだって、もうあなたのこと好きじゃ……。」


「っ……。」


肝心の最後が言えない。

言いたくても、嗚咽でかき切れる。


手で涙をおさえて、おさえて、おさえて、

それでもとまらない。



彼とのLINEを開く。

彼がくれた―――文字という形の愛。

でも今の私には残酷な、愛。


「これからもなんて、、

期待させるようなこと言わないでよ……。」


携帯への着信。

彼からの電話。

真っ暗な部屋に響く、電話の音と私の嗚咽交じりの声。



言葉通り、あなたを信じたい。

あなたの愛に溺れたい。

あなたのところへ飛び込んでしまいたい。



でももし、信じてそれが違ったら?

あなたにもまた、私、

悲しいことをいわせてしまうの?


そして、きっと私も

立ち直ることができなくなるのでしょう?


だれも信じれなくなってしまうのでしょう?




だから――――


なり続ける電話。



直人ごめんなさい。



通話と拒否。

画面に並ぶ二文字。



私、あなたを嫌いになる。



「もしもし?」



大丈夫。もう準備は整った。



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