Jan -直人ver.ー
2週間、彼女からの連絡が途絶えた。
遅かれ早かれ、いつかこうなるんじゃないかと俺はどこかで思っていた。
けれど……
実際されると、想像以上の痛みだった。
正直、忙しい日々を送る中で俺は分からなくなっていた。
仕事もミスすることが多く、自信を失っていた俺。
まあそれはただの言い訳に過ぎないことは、自分でもわかってる。
でもそんなことが積もりに積もって、
こんな優しくて、俺のこと考えてくれて、
かわいくて、素敵な女性、俺でいいのかなって。
もっとふさわしい人がいるんじゃないか。
そう思うようになっていた。
過去、俺には4人ほど付き合った人がいた。
大人になってからの恋愛は、2人。
二人とも俺の仕事にのめりこむと
熱中する所についてこれなくて、別れることになった。
倫子ともそうなるんじゃないかって、俺は思っていたのかもしれない。
遠距離になる前から、ずっと。
だから、倫子の気持ちが離れそうだって感じた時は、
会いにいったし、電話も、なるべくの努力はした。
でも遠距離になって、
彼女の顔を見れなくなって、俺の悪い所が出て、結局彼女にも我慢をさせてしまった。
もう十分すぎるほど、今まで我慢してきた彼女を。
けど彼女は、今までの人とは全然違ったんだ。
まっすぐ俺の言葉を信じてくれて、愛してくれて、優しさをくれて。
俺に対して不満だっていっぱいあるはずなのに、それも吐かずに、自分で抱え込んで。
俺なんか彼女にはもったいない、そう今でも思う。
本当に思う。
でも俺気づいたんだ。
2週間連絡が途絶えて気づいたんだ。
この子のこと幸せにするために生きたいって。
俺が今仕事頑張ってるのも、この子のためだって。
2週間連絡が途絶えて、
お前の大事さに気づくなんて、本当だめな俺だけど、
倫子、もう我慢させないから。
だから、倫子。
待ってて。
俺、もう心決めたから。
仕事もすぐ落ち着かせて見せるから、だからお願い。
ずっとそばにいてほしい。




