July
明日だよ?
明日だね!
私達は会う前日、そんなLINEを送りあっていた。
仕事が終わって、寝る前の彼とのLINEの時間。
彼は家に帰ってからもお仕事をしているみたいで、LINEの返事は少し遅い。
それでも今日のLINEはいつもと内容が違う。
具体的で、現実味を帯びた、 一番できたら嬉しいと思っていた話。
文字をうちながら、顔のにやけがとまらない。
直人、何分に着く新幹線でくるんだっけ?
えっとね、10時49分のやつ。
別に、お迎えいいよ?倫子の家行けるし。
私はそんな彼の返事をみて、頬を膨らませた。
なんでそんなこと言うんだよー!
駅まで向かいに行くから!
すねた私を察したのかすぐに既読がついた。
ごめん、ごめんw
あー仕事終わったー。
時計を見ると10時14分。
お疲れさま。
ごめんね、今日はお先お布団にもう入ってる。
でもドキドキして寝れない……笑
気にしないよ。倫子もお疲れさま。
……俺もたぶんドキドキして寝れないw
「ふふっ」
彼も同じ気持ちなのが嬉しくて笑ってしまう。
遅れてもいいから、事故にだけは気を付けてね。
楽しみにしてるよ。
ありがとう。俺もだよ。
彼からのありがとうにほっこりしながら
私は目を閉じた。
ピンポーン
「ん?」
閉じていた目を開け、確認するメッセージ。
まだ寝ないでw
俺本気目が冴えてて、寝れないw
「ばか」
苦笑する私。
結局彼の眠気がくるまで、もう少し彼とやりとりをしたのだった。
ドキドキ
ドキドキ…。
駅の改札口。
電源をつけて、落として、つけて、落として。
そんな時間たっていないのに、じっと待っていられなくて。
改札からスーツを着た人、ちらほら学生、もちろん私服の人、
ぞろぞろとたくさんの人が出てくる。
直人もこのラッシュにいるかな……。
そう思って出てくる人の中から彼を探すも見つからない。
「倫子。」
後ろから私を呼ぶ声。
「え?」
振り返ると……
「ばかだなぁ、俺とっくに改札抜けたのに、
倫子どこ見てたの?」
苦笑しながら私をからかう、、彼。
「改札見てたよ!」
私は彼のそばに駆け寄る。
彼は笑って。
「ただいま。」
人目もはばからず私を優しく抱きしめた。
「え、ちょっと、直人…。」
普段ならこんなことするような人じゃないのに、
直人も寂しいって思ってくれてたんだ…
そう実感して私も彼を抱きしめ返そうとする
と
彼の耳打ち。
「…携帯で時間確認してる姿、かわいかったよ。
ほら、とりあえず倫子の家に帰ろう。」
先に歩いていく彼。
肩は小刻みに揺れている。
「……もう!」
私は彼を追いかけた。




