ハートフルボッコでエターなる
「話に起伏がなく単調」「主人公が自己憐憫してるだけのゲスで無理」「ヒロインがお人形」
「ヒロインがただのDQN」「チートの内容が厨二病過ぎて痛い」「世界観が薄っぺらで矛盾が多い」
「悪行の応報を受けないのが居る、作者はバカ」「この主人公何時殺されるんですか?」
評価は最底辺、感想欄は批判の巣窟
そしてその作品を書くのを僕はやめた
しかし、ある時に読んでいた他人の作品の感想欄で同じ様な事を書かれているのを見た
作者からの返信は非常に簡単な物
「嫌なら見なければいい、私は別に貴方に向けて書いていないですし、貴方が言った点は全て意図的にそうした物です」
清々しいと思った
翻って自分はどうだろう?と思った
話に起伏がなく単調なのは意図した物ではないが、チートは危なげがないからこそチートだ
なら、これとチート物と言うジャンルは強く癒着している
主人公が自己憐憫してるだけのゲス?意図してはいないが主人公の性格は自己投影しての物だ
僕に自己憐憫してるだけのゲスと言われる要素があるから言われているのだろうが知った事ではない
応報も同じだ。娯楽小説の中ですら悪人を幸せにしたら叩かれると言うのは随分狭量な世の中じゃないか
ヒロインがお人形、お人形とはキャラクター性との衝突が起きるようなシチュエーションなのに主人公の言う事には全て全面的に従うからだと書かれていた
だが、自分を評価しないヒロインが居ても楽しいと思えるメンタルならばチーレム物など書かない
情けない?気持ち悪い?そう思うのは自由だが、そう思うなら読まなければいい
それを気持ち悪いと思う人に読ませたいのではなく、同類に読ませたくて投降したのだから
世界観の矛盾?そもそも世界に求められる一番の物はこの世界ではご都合だ
むしろ開き直ってそちらを法則に組み込んだ方が楽そうだ
そんな風に考えていたらまた小説を書きたくなって来た
最初の設定を考え直し、ご都合展開にするのに理由を付けた
いっそヒロインが人形化するのにも理由を付けようかとも思ったが、そっちはやめた
読者としては読み難いと感じる人は増えるだろうが、人形になるのが分かっている対象が従うのは僕の書きたい物ではないからだ
主人公の自己憐憫はやめて開き直る事にした、今の僕がそんな気分のせいかもしれない
いっそ清々しいクズにしようと思い直し、それに合わせてまた書き直す
修正はそんなに時間はかからなかった
自己憐憫要素を削るだけでほとんど済んだからだ
……………そして僕は1年ぶりに書くのを止めていた最新話を投降した