女とは恐ろしい生き物です。
投稿が非常に遅れてしまった上に短くてすみません。
翌日、俺とハンナはDランククエストを受けよう…と思ったんだけど、ハンナが、「流石に魔物を一体も討伐せずにいきなりDクエはちょっと…」と言ったのでEランクの討伐クエストを受けることにした。そういえばハンナは魔物と戦ったことがなかったんだっけか。すっかり忘れてた。
で、何にしようかとクエスト掲示板を見たけど、Eランクの討伐クエストなんてなかった。かろうじて討伐に近いクエストは…
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『羽ウサギの肉の採取』
ウサギ串用の羽ウサギを狩ってきてほしい。一匹につき1シルバーだが、状態の悪い物は買い取らない。
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羽ウサギだけだった。
ってこれ、ウサギ串屋のおっちゃんだろ!
まあでも、これしかないしなあ。
「ハンナ、羽ウサギでいい?」
「うん、もちろん!そうと決まれば早速行こう!」
ハンナは思ってたより乗り気だった。理由を聞くと、かわいいから好きらしい。
かわいいと思うのに嬉々として狩りに行くって…。女とは恐ろしい生き物です。
◆◆
街を出た俺たちは、早速羽ウサギに遭遇した。まあ結構そこら辺にいるので、あわない方がおかしい。
「ああー羽ウサギだ!やっぱかわいいなぁ!ねえ、ユウ!」
「あ、うん。」
確かにかわいい。だけど、今からそいつを殺すんだよ?大丈夫?
そんな俺の心配をよそに、ハンナは容赦なく羽ウサギに殴りかかった。
「てやぁー!」
羽ウサギは血を吐きながら吹っ飛んだ。
「ええ…。」
「やったあ!ユウ、見てた?一撃で倒したよ!」
「あ、うん。」
やはり女は怖い生き物だった。
「たあっ!」
「とうっ!」
「………。」
その後もハンナは一撃で羽ウサギを屠り続けた。
その結果、日が暮れるまでに11羽の羽ウサギを狩ることができた。
おっちゃんの所に持って行くと、状態がいいということで高く買い取って貰えた。まあ、なぐり殺してるから外傷は少ないんだよね…。
ハンナが経験を積めたのはいいことだけど、俺的には微妙な1日になった。
まあ、ハンナの新たな一面を見れたからよしとするか(ポジティブ)。