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こうして俺の冒険者ライフは始まった。

一話を少し変えましたが、内容は変わっていないので読み返す必要はないです。

翌日。


朝早く目が覚めた俺は、宿屋で軽く朝食を取って意気揚々とギルドに向かった。

ギルドの扉を開けると受付に昨日のお姉さんがいたので挨拶。挨拶って大事だよね。


「おはようございます。早速クエストを受けに来ました。」


「あらユウさん、おはようございます。朝は早いんですね。」


名前覚えててくれたのか。プロだなあ。まあなんであれ、自分の名前を覚えて貰えるのは嬉しいものだ。


「早くお姉さんに会いたくて目が覚めちゃいました。」


「あらあら、お上手ですね。クエストを受けるときはクエスト掲示板から受けたいクエストの紙を持ってきてくださいね。」


本心だったのに軽く流されてしまった。美人だし、そういう事言われ慣れてるんだろうね。

そんな事を思いつつ、素直にクエスト掲示板に向かう。ギルドランクと同じランクのクエストしか受けられないらしいので、Eランククエストを物色する。すると、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ゴブリン五体の討伐』

街の近くの森の奥でゴブリンが五体集まっているのを見かけた。街に近づくと危険なので、早めに討伐してほしい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


と言うクエストがあった。ゴブリンなら勇者一行の時に狩り慣れてるし(俺はあまり狩ってない)、ゴブリンの討伐なんてまさに冒険者って感じだ。これにしよう。


紙を剥がし、お姉さんへ持っていく。

するとまさかの一言。


「申し訳ございません。討伐クエストを受ける際はEランク冒険者はパーティーでないといけないんです。」


なん…だと。

でもよくよく思い返せば、そういや昨日そんな説明受けたな。完全に忘れてた。

どうしよう。今からレオ達に頼みに行くか。いや、一緒に受けてくれるとは思えないし、そもそもまだこの街にいるかもわからない。



俺は仕方なく、薬草採取のクエストを受けたのだった。



◆◆


所変わって、ここは街の近くの森の入り口。


俺はお姉さんに聞いた薬草採取ポイントに向かっていた。

途中、野犬に襲われたけど付与魔術師でも使える初級攻撃魔術で撃退した。で、今採取ポイントと"思われる"場所についたんだけど……


「なんじゃこりゃ?」


それはもう意味がわからない事になっていた。教えて貰った葉っぱの形を探すとか依然に、そもそも草一本生えてなかった。というか焼かれてた。なんでや。

しかも鎮火させたのか、地面が濡れている。

これを見るに、恐らく高位の黒魔術師が炎魔術で燃やして水魔術で消したのだろう。


でも誰が何の為に?


「あ、まさか……。」


嫌な予感が頭をよぎったが、それが当たってない事を祈るばかりである。



◆◆


またまた所変わって冒険者ギルド。


お姉さんに森の事を話すために戻ってきたんだ。だけど、どうやらその必要はなかったっぽい。


扉を開けると、お姉さんが慌てた様子で頭を下げてきた。


「すみませんユウさん!薬草の採取ポイントは今朝早くに勇者一行の魔術師さんが魔術の試し撃ちで焼いてしまったそうです……。」


うわあ、やっぱりだー。

案の定俺の想像通りだった。新しく加わったと思われる黒魔術師さんが魔術を披露したんだろう。


「またあの人達は……。」


勇者パーティーで旅した1年、俺もレオ達の軽弾みな行動で色々苦労したもんだ。それに、新入りの黒魔術師さんも今回の件を見るに同類な事は明白だ。今でこそまだこの程度で済んでるけど、そのうち取り返しのつかない事をしでかしそうで怖い。




そんなこんなでこの日、俺が最終的に受けたクエストは落し物探しだったとさ。


冒険者らしいクエストは果たしていつ受けられるのやら。

次回投稿はそのうち(適当)。

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