ウィーン編 第12話
お久しぶりです。艦これのイベントとwarthunderをやっておりました。
すみませんでした……
「アロイスさんが帰ってきたのか!?」
「ああ……何か帰ってきたみたい………」
「アロイスさんって……誰?」
「フォルカー知っているか?}
「ぼくも知らない」
あれ……?エーリカ達ってアロイス兄さんのこと知らなかったけ?
「アロイス兄さんのこと知らないの?」
「知らない」
「知らん」
「知らないよ」
「そっか……オレの7歳年上の長男でたしか……そうだ思い出した!1896年の夏に旅に出たんだ」
するとエーリカとフォルカーが……
「旅って……お兄さん何歳で家を出たの?」
「たしか14歳だったはず……」
「よく生きて行けたね……」
呆れていた。分からんでもないな。
「それでよアドルフ、手紙にはなんて書かれていたんだ?」
「焦るなベネディクト、なになに『そちらは元気ですか?私はたくましくなりました。今リンツの家にいます。会って旅のことを聞かせてあげたいです。それから旅のお土産送ったのでみんなで分けてください。喧嘩しないでね。あと暇が出来たら母さんたちを連れて遊びに行くのでその時はよろしく あなたの兄のアロイスより』………遊びに来るぅうッ!?」
「アロイスさんが来るのかぁ……懐かしいなぁ……」
「お土産って何だろう?」
「それより殿とベネディクトはアロイスさんと知り合いだが俺たちは知り合いではないからお土産を貰う権利は無いと思うが……」
「でも手紙に『みんな』って書いてあったからアタシたちも貰って良いんじゃない?」
なんでみんなで来るんだよ!?めんどくさい!
三日後…
アロイス兄さんが送ってくれたお土産が届いた。
「アロイス兄さん……いったいどこまで旅をしに行ったんだよ……」
そこには山のようになったお土産があった。
「どうやってこの量、持ってきたんだよ!?」
「このお皿は陶磁器のようね」
「陶磁器って中国だよね!?よく行けたな!アロイス兄さん!」
「これはインドのお茶のダージリンだな」
「どこでかったんだよ!?インドで買ったのかな!?」
「こっちの曲がったナイフみたいなのは何だろう?」
「なんでグルカ兵のククリナイフがあるのかなァァ!?フォルカー君!?」
「僕に聞かないでよ!?あと顔怖いよ!」
そうだ……落ち着けアドルフ!こんなものどこにでも売っている!……はずだ!もう驚かんぞ、何が出てきても驚かないぞ!
ん?何だろう?あれは、鞘のようなものと柄のようなものと鍔のようなものが見えるぞ~気のせいかな~ここはヨーロッパのオーストリアのウィーンだぞ~いくら芸術が盛んな街といってもそれはないよな、あるはずがないよな、仕方がないパチモンという可能性があるからな、確かめてやろう。
オレはそう思いながら『それ』掴んだ。
「想像以上に重いな」
そして『それ』を鞘のようなものから抜いてみた
「マジかよ……本当にどうやって手に入れたんだよ……」
「殿それは……まさか!?」
「ヤーコブ、そうだ。これは………日本刀だよ」
お~ヤーコブがめちゃくちゃ興奮しているな~
「これオレの物だからな」
「( ゜Д゜)」
「ヤーコブ……ドンマイ♪」
「……殿おぉぉぉ!」
ヤーコブがいつの間にか持っていたククリナイフを構えながら何か来た。怖いので逃げる!
「ヤーコブ、落ち着け!それ危ないからしまいなさい!」
「まて!逃げるな!」
「そんなもん振り回しながら追われたら逃げるわ!」
「ならその刀でかかって来い!」
「使ったこともないのにお前と戦えるか!」
「ならばこちらから行くぞ!」
「こっち来んな!マジで!」
「行くぞぉぉぉぉぉ!」
「こなくそ!やってやる!」
鞘から刀を抜いて中段に構えた。……剣道やったことないけど……どうすればいいんだ?
「やっぱりやめよう!ヤーコブやめよう!今なら間に合う!」
「言い残すのはそれだけか?」
ダメだ完全に頭に血が上ってますわ……怪我したらごめんね、ヤーコブ!
「うおおぉぉぉ!」
「馬鹿正直に突っ込んできた!?」
よし!
「串刺しにしてやる!」
ヤーコブが突いてきた!ククリナイフって斬るもんじゃなかったけ?目の前に見えてるけど!
「これで!」
思いっきり屈んで、よしここまで順調!
「!?」
消えたと思ったか?刀を水平にしてヤーコブの腹目がけて
「ガハッ!?」
峰打ちした!
「気絶したみたいだな」
「お~いアドルフ!」
ベネディクトが追いついたみたいだな。
「アドルフ!ヤーコブを叩き切ったのか!」
「斬るわけないだろ!」
「なんだ、斬らなかったのか」
「お前はないを期待していたんだ……」
「……」
「何か言えよ!?」
「ところでヤーコブは?」
「気絶させた。運ぶの手伝ってくれ」
「しゃ~ねえな……」
二人で家まで運んだ。災難な一日だった……けど何でヤーコブはあんなに怒ってたんだ?
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